本紹介vol.1
今日紹介するのは村上龍さんのコインロッカーズベイビーです。
言語化するのがとても難しい。
普段読書感想文の類がとても得意であるが、この本については言葉が見つからなかった。
ページ数は500後半となかなか長い方だが、一瞬で読み終わった。二人のコインロッカーズベイビーズの生き様が軽快に、そして複雑に描かれている。
読み終わった直後は決していい感情ではなかった。しかし心の中で何かが誕生したような気がする。いや、誕生したのを目撃したような感覚になった。人間は一人ひとり、生まれも育ちも考え方も違う。自分が何者か、何を求めているのか、何が幸せかを生涯かけて探していく。
多くの人々は、どこかで落ち着いてしまい、ここでいいんだと途中で探すのを諦めてしまう。この本の二人は、さまざまな人と出会い、考え、悩み、行動していく。その中で自分を曝け出し、人から見れば情けないような、惨めに見えるような姿を曝け出しながら探し求めていく。そんな姿に読んでいる私は、のめり込み、憧れを抱いていた。私はまだコインロッカーの中から出る前なのだと感じた。
同じコインロッカーで生まれた二人の出した結果は違った。共通点は二人とも全力で生きることを求めていた。生きていくということの根本的な意味を教えられた。
結局何が伝えたいのかはわからずふわふわとした感想になってしまったことを陳謝したい。しかし、この感情は自分の中だけに留めておきたいとも思ってしまう。
ぜひ早いうちに読んでいただきたい本だ。そして読んだ暁にはぜひその方の感想も聞いてみたいものである。