いつもの帰り道。
12月に入った街の気温は下がるいっぽうで、そろそろマフラーも必要かなあ、とかそんなことを思いながら
上着の襟を立てて、ポケットに両手をつっこんで、ゆっくりと息を吐く。
今日は風がすごく強くて、吐く息は白いのだろうけど、風が強くてそれさえもわからない。
寒くて顔が痛い。
生きていると、いろんなとこが痛む。
体も、心も。
でも、その痛みを忘れないようにすることで
その出来事や、その人を想ったり
大切にできたりすることもある。
最近は痛いと思うことばかりで
生きるってなんて痛いんだろうと。
世界は痛みで満ちてる。
でも、そのすぐとなりには
幸せも寄り添ってるんだと
それも最近気付けたわけで。
だから僕は、強くなろうと。
同時に、痛みを共有できる人がいるのなら
忘れないでほしいと
そう強く思った。
少し遠回りをした。
いつもと違う帰り道。
僕はまた、ゆっくりと息を吐いた。