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2015年2月20日
再び生まれ変わる日
数日前から私は入院した。
今回、末梢血管細胞移植をすることになり
白血球、リンパ球を増やさないといけない
ということで、G‐CSF を投与されることになった。
この注射をしたら腰などの骨が痛くなると
聞いていたが、サプリや健康ドリンクを
大量に摂取していたからか全くそのような
症状もなかった。
そのおかげかどうかは証明されているわけではないけど。
骨髄移植よりドナーの体の負担は楽なようだ
できる限り息子のがん細胞を消滅させたいという意気込みモリモリで前日を迎えた
移植前日の息子の血液データ
白血球100未満
であるが
私の血液データの白血球は医者も
驚いていた
白血球50,000以上
息子に必要な量には十分だった。
息子の白血球は抗がん剤によって
末梢血であるがほぼ消滅
私の白血球はG‐CSFによって
有り余るぐらいに増えた
この上ないタイミングだった
移植直前にこのG‐CSFの投与によって
体調が悪くなる人もいるようだが、
私は元気だった。
だが、移植がうまくいきますように!
ということを考えると緊張はしていた。
一旦、血液を採取し始めると
3時間から4時間動けない
息子に必要な白血球、リンパ球などのみ
分離させ、不要なものは再度、私の
体に戻すという作業に要する時間のようだ。
トイレに行きたくてスキーバスを
停めたことのあるぐらい
トイレがいけないと思えば思うほど
行きたくなる性質なので
それが心配だった。
だが、そばについてくれた
看護師さんやスタッフの方が
楽しく雑談をしてくださったので
意外と早く時間が過ぎた。
iPadを持ち込んだが必要なかった。
「私の血 Rを救って!!」
ずっと心で祈っていた。
「すごくきれいな白血球ですね。
薄いピンク色で」
健康な血液のようでよかった。
これで救えるはず!!
凍結させるとせっかくの良い細胞も
使い物にならない細胞も出るようだが
幸い生のまま移植する事が出来た
息子は前の病院の無菌室とは比べ物にならないぐらいの牢獄に入れられた
ガラス張りの無菌室で、一切中に入る事は出来ない
一つの大きな無菌室の中に更に
6部屋ある無菌室
ダブルで厳重な管理をされていた
着替えは袋に包んで無菌室の外のロッカーのようなところに入れる
無菌室での移植となったが、
みんなが外から見届けた
こんな言い方はしたくないが
動物園の檻の中に入れられて
それを周りから覗き込んでるかの
ようだった
生まれ変わって今度こそ健康でやりたい事の出来る人生を!
祈った✨
無事に移植は1時間ほどで終了したが
その後、想像を絶する地獄が
待ち構えていた…
バーベキュー第二弾