たまに書く意地悪な義母さんについて、どうしてあんなに性格が悪くなったのか考えていました。

 

義母さんが若い頃(団塊の世代)はほとんどの人がお見合いで結婚していたそうです。私の両親は恋愛結婚だけど、出会いがない人はお見合いで結婚するのが普通でした。

 

ある日、義母さんの元にもお見合いの話が舞い込んできました。精一杯お洒落をして相手の人が来るのを待っていたことでしょう。

 

ところが、お相手の人を出迎えた妹の方が気に入られたのです。妹さんはとても美しい人だったので

お見合い相手から「この人とじゃないと結婚しない!」と言われたとか。

義母の父親としては「順番があるから…」と言ったそうですが、相手の方は聞き入れず妹の方と結婚したそうです。

 

義母さんとしては立場がありません。面目丸つぶれです。

その後父親の見繕った「この人(家)なら商売人だが財務状況も良く(つまり儲かっていて)間違いない」という人と見合いして結婚しました。(のちの義父です)

ところがこの男は仕事はまったくしない、浮気はする、ゴルフや様々な遊びやギャンブルはする。

祖父の時代には上手くいっていた商売も傾くことになります。

その後、義母は一生懸命仕事をしましたが財務状況が悪い(つまり実家に借金を申し込む羽目になる)ので離婚して実家に帰り、仕事について働き、両親が寝込むと介護をして見送ることになります。夫は義父からなんとか大学だけは出してもらったそうです。

 

ここまでは私も義母に同情的でした。結婚当初は心の中で将来的には同居することがあるかもと思っていました。義父の事をなんてひどい人だ、一生懸命仕事をする義母を大事にしないでと憤慨していました。

 

ところがです。妹さんが綺麗で肌や髪の手入れに余念がない方だったらしく結婚当初私がロングヘアにしていると、

「髪をショートにしろ。ロングヘアの女を見るとその髪をむしってしまいたくなる。」と言うのです。

いくらなんでも妹さんと私は別の人物なので、一緒にして憎まないで欲しい。

 

でも、婚約者を盗った妹と、息子を盗った私は同じように憎いのでしょう。最初に紹介されたときから義母が私を嫌っていることはなんとなく分かりました。でも、はっきり言って、髪型一つでも自分の思い通りにさせようとするのは怖いです。私には私の好きなように生きる権利があるはず。髪型は一つの象徴であり、すべての事に口出しして自分の思い通りにしたがるのだろうなと感じました。

 

私はどちらかというと口数少なくおとなしい方で、義母さんは口うるさくおしゃべりで強い物言いの人です。性格が反対です。

 

それから私は義母とは距離を置いて付き合うようになったのでした。

言葉を選んで刺激しないように(あまり話さないように)して、盆正月以外なるべく顔を合わさないようにしました。

でも、最近になってどうして嫌いな私と同居したがるのかはわかりません。年を取って不安なのは理解できますが…

きっと大好きな息子や孫と安心して老後を暮らしたいんでしょうけど、その「大好きな家族」の中に私は含まれていません。せいぜい、家政婦か介護士くらいの扱いでしょう。嫁いびりもされるでしょう。いくら私がお人よしでもそんなのはまっぴらごめんです。私は義母に育てられたこともないので肉親に対するような愛情もありません。それは仕方のないことです。同居話は夫が断ったので義母は施設に申し込みをしました。(今ここ)

 

私がどうして義父とも義母とも同居をしないのかわかっていただけたらと思って書きました。