とても質のいい山椒の実を沢山買ったので、すぐに茹でて灰汁抜きをして冷凍するつもりでした。
パックに入った枝付きの山椒の実。
枝から実だけを取って洗い、塩を入れたお湯で数分間茹でます。
その枝から一粒一粒実を外すのに、かなり時間がかかってしまい、指がすっかり山椒の香りで染まってしまいました。
今まで、実を外さず生のまま母に渡していたんですが、自分でやってみるとかなり手間がかかる作業だとわかりました。
山椒の実って小さくて、鈴なりに細い枝についているんです。
こんなに時間がかかる作業を母はやっていたんだなと・・・・。
やはり、やってみないとわからないことなんですよね。
茹でた山椒の実を冷水に浸して、約1時間ほどで灰汁が抜けるんですが、それを冷凍するには、小分けして水気を取らないといけないし。
「はい、山椒の実買ってきたから、またちりめん山椒作ってね」なんて、今まで気軽に言って来ましたが、茹でて灰汁抜きするまでどうしてやってあげなかったのだろうと。
母は、前回の山椒の実がまだ冷凍してあると言っていたので、もしかしたらもういらないかも?と思いながら電話したら、またほしいとのこと。
すぐに水気を取ってジプロックに入れて持って行きました。
前回よりも大粒で沢山ある山椒の実を、母はとても喜んでくれました。
そして、ちりめん山椒の作り方も聞いて来ました。
ちりめんじゃこは、よく乾燥してあって小さいジャコを使い、ジャコをフライパンに入れてカラ炒りをします。そこに、酒・味醂・出し醤油を入れて混ぜ、弱火から中火で汁気がなくなるまでかき混ぜながら火を通します。汁気があまりなくなって来たら、山椒の実を入れて更に煮詰めながら混ぜていき、汁気が全くなくなったら出来上がりだそうです。
母のちりめん山椒は、殆ど甘みを感じませんが、きっとその加減はお好みでいいんじゃないでしょうか?そして、煮詰めることやジャコの塩気を考えると、醤油もあまり沢山入れない方がいいのだろうなと思います。
母も私と同じで、調味料をキチンと量ることはないので、全部目分量で自分の好みです。
でも、やっぱり、私が作るよりも美味しいんですよね。年の功でしょうか
母に聞いたところ、甘味噌に山椒の実をつぶして入れても、凄く美味しいとか。
揚げナスや焼いた厚揚げに凄く合いそう。
今夜は、この山椒味噌を作って、揚げナスと焼き野菜につけて食べようと思います。
冷酒に凄く合いそうですね
若い頃には全く興味のなかったこんなお料理が、最近は凄く美味しく感じますね。