美容室は特別な場所なんだという事も改めて分かった・・・
少しずつ前に進みだした・・・
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あの子の事がきになっていた・・・
どう生きてるだろうか?
髪は・・・・人生は・・・・
それから3ヶ月が経ちその子から予約がはいった。
ただ、ただ単純に嬉しかった。
果たして、人生が変わってきたという話しが聞けるのだろうか?
この髪じゃダメだと言われるのだろうか?
そんな不安を抱えながら、当日・・・
いつもより、早くお店についた。
だからといって何も出来ず、いつも通りのオープン。
予約の時間から10分、遅れると電話があったらしい・・・
10分が永遠な位、長く感じた・・・
その子が現れた・・・
恐る恐る、その子をみた・・・
涙が出てきた・・・
3ヶ月前と同じ、満面の笑顔だったんだ・・・
その瞬間、何もかもが正しかったんだと・・・・
全てが正しかったんだと・・・
涙をおさえることができなかった・・・
来てくれてありがとう・・・・
信じてくれてありがとう・・・・・
こんな僕でも、人の役に立てる事を教えてくれてありがとう・・・・
その子はホントに見違えるように輝いていた・・・
その日もカットを終えると僕は声を振り絞って、その子にいった・・・
今日もありがとうございました、またいってらっしゃい、と・・・・
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その後・・・
その子は短大に無事にいき、テニスサークルにはいり、人並みの大学生活を送った・・・
合コンにいくからセットして!!みたいな日もあり、友達やバイトの愚痴も聞いた・・・
初めての彼氏も紹介してくれた・・・
その後、別れたが、また戻り、よく相談にものった・・・
卒業と共に結婚して彼の田舎に一緒に行った・・・・
そして僕の前から姿を消したんだ・・・
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その子は今は田舎で彼と幸せに暮らし、1人の子供にも恵まれ、たまに写真つきの葉書をよこす・・・
その葉書の片隅には・・・
私の美容師さんへ・・・・
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そう、必ず書かれてある・・・・
小野寺亮