「おいで」
彼に促されて
茶色のソファに座る…
ポンポンと
彼は
自分のふとももを叩き
ここに
頭を載せるように
わたしを誘う…
ジムで鍛えている彼の太ももは
わたしの指を引っ掛けるのに
ちょうどよく…
わたしは
左手の指を
彼のふとともに乗せ
ゆっくり
彼の身体に
わたしの身体を委ねた…
静かに
わたしの頭を丁寧に丁寧に
彼は撫ぜる…
ピアニストのように
細くて長い
わたしのお気に入りの指が
大切な宝物を扱うように
柔らかく
わたしの輪郭を確認してくれる…
彼の暖かい膝枕で
わたしは
どんどんと溶けていく
わたしが
どんなに愛しても
父さんは
わたしを殴った
どんなに関心をひこうと
おどけて見せても
かあさんは
わたしを無視した
どんなに勉強しても
先生から
わかってもらえることはなかった
誰かを
愛しても
愛しても
愛は
返ってくることはなかった…
どうして?
どうして?
愛しても
愛しても
愛は
返ってこないんだろう
わたしは
その答えを
彼の膝枕で知った…
わたしが
わたしの欲しい愛を知らなかったからだ
「これが欲しい」って
言えなかったから…
「どれが欲しい」のかさえ
わからなかったから…
わたしはいま
わたしのことがわかる…
わたしはただ
黙って髪を撫でてもらいたかった
静かに共に「存在」して欲しかった
こうして
黙って
そばにいて欲しかっただけなのだ…
「大丈夫だよ、側にいるよ」って…
たくさんの点が
今につながった
わたしは
この男に会うために
いままで傷ついてきたのだ
愛に枯渇していたのは
この膝枕を
わたしが「見つける」ためだ
毎日毎日
わたしの光につながる
トレーニングをしているのは
素直に
ただ
彼の愛を受け取るためだった
彼は初めから
何一つ変わっていない
初めから深く
わたしを愛してくれていた
わたしが
わたしを知らなかったのだ
彼の持っている愛が
「わたしの欲しい愛」だと…
わたしがわたしを知ること
それがなによりも大切なことなのだ
それが
わたしがわたしを愛するということなのだ
わたしが溶けていく
音のない涙が
わたしの愛しい男の太ももを伝う
彼は何も言わない
何も聞かない
ただ
自分の太ももの上を伝う涙が
どこから溢れているのかを確認して
その川の流れに沿うように
数えきれない口づけを
わたしに施した…
いままで
受け取ることができなかった
たくさんの愛たちが
彼を通して
わたしの中に流れてきた
すべてだ
わたしの送ってきた愛たちが
すべて
彼の身体を通して
わたしに流れてきた…
「こうしてごらん
こっちの方が楽チンだよ」
わたしの身体を起こすと
ふうわりと
ハグしてくれた
背中と頭を撫でながら
ふうわりと…
そして
だんだんと腕の力を強くした
穏やかな彼の中の
激しさを
わたしは
言葉を介さずとも
そのメッセージを受け取ることができる…
言葉とは
不確かなツールなのだ
何よりも確実な
この「身体」
その「波動」で
わたしたちは確認する…
わたしと彼の身体は
ゼロになって
静かに穏やかに溶けていく
きっと
本当のことは穏やかなんだ
傷から解放された愛は
静かなんだ
二人の身体は
ただただ
溶け合うんだ
無に還る…
何もなくて
すべてある「無」に
二人で還るのだ…
「今日はスカイウォッチするの
クライアントさんと星を見るんだよ」
「いいねぇ」
夕方
駅で彼と別れる…
反対側のホームから
隠し撮りをする…
そして
メール…
わたしは
「うちゅうのたまご塾」天体部
「スカイウォッチ」会場に移動した、
そして参加者に
彼との話をすると
自信を持ってこう言った…
「やっぱり、合っているよ
あなたの光を曇らせているものを取るの!
そのトレーニングだよ
ツインレイ研究はいらない
必要なのは
自分を完成することだよ」
二時間のセミナーの時間のうち
空が…
「あなたが曇っていたら
宇宙船が来ても見えないよ」
そういうメッセージを
宇宙はくれたのであろう
参加者の皆さん!ありがとうございました
あなたも
「うちゅうのたまご」塾においでよ
「愛し愛される」世界に行こう!





