「一生分の○○」
仕事柄、海老天を揚げることがある(天ぷら屋さんではない)
先日も大量に揚げたのだけど、もうおそらく一生分の海老天を揚げたやろうなぁ、、そう半分冗談、半分本気で思った後にふと考えた
ところで、一生分の海老天って一体どれくらいなのか?と
トイレや食事の回数ならまだ個人差はあるものの、一生分の回数をある程度計算出来るかもしれない
だけど海老天は誰もが必ず定期的に揚げる訳じゃない
なんなら一生に一回、いや一生に一尾も海老天を揚げないという人もいる
逆に、この道何十年の超ベテランの天ぷら職人のおっちゃんは一体何尾の海老を揚げてきたのだろう
何尾の海老に衣をつけて熱した油に落としたのだろうということも気になってきた
それはもうおおよそ想像もつかないけど、もしも僕の「もう一生分の海老天を揚げました」なんていう言葉を天ぷら職人のおっちゃんが耳にしたら
「にいちゃん、そんなん簡単に言われたらボクらかなんわぁ〜。この道何年やってるおもてんねんなぁ〜」
と言われることだろう(おっちゃんはコテコテの関西人だった)(彼女はキレイだった、やないねんから)
それくらいおっちゃんは揚げているのだ、ぼくの想像もつかないほどの量の海老を
つまりは、一生分というのは答えではなくて、なんかよくわからんけど凄いものを、他者には想像もつかないようなものを表す、例えるなら「東京ドーム○○個分」のような単位なのかもしれない
そんなことを考えているとおっちゃんがこう言った
「もう、おっちゃんら琵琶湖3杯分は海老揚げたで」
なんか凄そうな新しい単位出てきた!(ほんで想像上のおっちゃんが勝手に喋りだした)