李小龍の“李小龍”としての“構え” | 『ドラゴンへの日々』

『ドラゴンへの日々』

岡本良史が日々感じた事をお話しします。



李小龍主演映画

それぞれの中の

アクションは

中国武術と言うより

古典的な武術のスタイルを

李小龍なりスタイルに変化(あえて進化とは言いませんし、ここでは截拳道とも言いません)させたスタイル

で表現していました。



でも

しっかりと詠春拳などの技法を取り入れてはいました。



しかし

自らの格闘哲学、理念、ジークンドースタイルを全面に押し出した

『死亡的遊戯』からは

詠春拳の動きは、ほとんど見れません。




『死亡的遊戯』の撮影途中に舞い込んだ

『燃えよドラゴン』は

世界に向けて“中国武術”を解りやすくアピールすると言う想いがあったからでしょう

詠春拳的な技法を随所に取り入れてアクションコーディネートしています。




ただし

『燃えよドラゴン』オープニングで

一番最初にとる

李小龍の構は

詠春拳や、その他の中国武術の構えではなく

完全に、ジークンドースタイルそのものでした。



↑写真は、後ろ足の踵が上がっていないので、パーフェクトなジークンドーの構えとは言えませんが

このような構えをとる、中国武術は、この当時にはなかったと思います。









↑の写真は

多少、映画的に、誇張はしていたかもしれませんが

ボクシングとフェンシングのフットワークに

影響を受け、研究していたという

ジークンドー。

その構え、フットワークからは

詠春拳を感じる事は出来ません。










後に

『燃えよドラゴン』の大ヒットにより

世界中の格闘技の大会では




このスタイルを真似た構えが増殖します。



ジークンドーやってる人も・・・

これっぽくなります。

まぁ李小龍が好きなら、そうなりますよね♪










『死亡的遊戯』







完成していたら

どのような作品になっていたのでしょうか・・・

まぁ・・・

今となっては、どないもしようがありませんが・・・

ほんま・・・残念です。


















しかし!



ここまで

こんな感じのスタンスで

これくらい半身で

前の手はこの辺り

後ろの手はここ

指先はこうで

首の角度はこうで

顔はこんな感じで振って



人々に影響を与えた人と言えば



ブルース・リー



マイケル・ジャクソン

くらいしか思い浮かびません。






李小龍にしかない魅力













これから先も

惹かれ続けるのでしょう。






ドラゴンへの日々は続きます。

右拳左掌にて拳包礼。

m(__)m