皆さんこんにちは，司法書士講師の三枝りょうです。

本日は，雑節の入梅です。にゅうばい。

東京は数日前より梅雨入りしているので，ほぼジャストです。

法務省よりアナウンスがありました。
『平成31年度（2019年度）司法書士試験の出願状況について』です。4月配布の受験案内書にそう書いた手前，『令和元年』でなく『平成31年』で押し通すようです。

>　司法書士試験の本年度の出願者数は，昨年度に比して，８５７人減，増減率で４．９％減の１６，８１１人となった。
です。だそうです。

-857
-1,163
-1,529
-1,394
-2,784

以上，対前年度増減数です。上から下に2019から2015年です。
毎年順調（？）に減っていますが，今年は減り止まりました。

私の勝手な推察では，本件減り止まりは予想しておりました。
理由は簡単です。新規参入者は例年どおりだが，『もう止めた』という人が減ったから。です。

もう少し分かりやすく説明しましょう。
大学入学試験や公務員試験の受験者は，だいたい毎年『総入れ替え』です。一部『浪人生』もいるでしょうが，少数派です。たぶん。

対して，司法書士試験は，一度の受験で合格することは稀です。
身も蓋もない言い方ですが，『一度や二度はフツーに落ちる試験』ですから，今年の受験者は昨年の受験者です。だいたい。
合格率３％ですから。９７％不合格です。えぇ。

で。色んな人，受験業界関係者の話を聞いた上での当方の所感としては，新規参入者は激減あるいは増加してはいないんじゃないかなと。
昨年並みあるいは微減くらいでしょうか。

となると。です。減り止まりの理由は，残留・続投組が例年より多いのではないかと。
『もう止めた』という人が減ったから，とは，そういうことです。

止めない理由は何か。憶測に憶測を重ねてみましょう。
『今年を最後』とココロに決めている人が多いから。じゃないかなと。

周知のとおり，令和２年度司法書士試験では，債権法改正をメインとした，『新しい民法』を根拠として出題されます。債権法メインとしつつ，家族法も大きく改正されています。
民法が変われば，不登法その他，司法書士試験に出題される法律の多くは影響を受けます。つまり改正されます。
更に，こちらも2月1日記事でご案内済みですが，来年度以降，司法書士試験筆記試験の受験地が激減します。

そうです。『もう止めた』を言うには今年は早すぎるということです。
『今年までやりきって身の振り方は今秋以降に考えよう』これがまっとうな受験生の思考回路です。たぶん。

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プチまな

何ですかこれは。
東京国立博物館に展示されていればこそ，『あー，なんか歴史ある品なのだろうな。』と分かります。
が，しかし，新大久保や横浜中華街の飲食店の店頭に置いてあったらダメ出しをする人の方が多いのではないかと思ってしまう無教養ぶりは，来世では改善したいなと。えぇ。

2019年司法書士試験テーマソングです。

自身を鼓舞して前進しましょう。

雑節と司法書士試験の出願状況と総入れ替えと思考回路について☆