『帆船軍艦の殺人』読了しました!
あらすじ(Amazonより)ーーー
十八世紀末、フランスと交戦状態にある英国海軍は常に兵士不足だった。強制徴募された若者たちを乗せ、戦列艦ハルバート号は北海を目指すが、新月の夜に衆人環視下で水兵が何者かに殺害される事件を切っ掛けに、続けて不可解な殺人が発生。逃げ場のない船の中で、誰が、なぜ、そしてどうやって殺したのか? フランス軍との苛烈な戦いのさなか、軍艦という巨大な密室で相次ぐ不可能犯罪を描く第33回鮎川哲也賞受賞作。
ーーーー
(少しネタバレ風味❗️これから読む予定の方はご注意ください)
まず、ズラリと並ぶ横文字の登場人物
そして、見慣れない&聞き慣れない帆船図名称
あ〜、これは私、頑張らないとちゃんと理解できなさそう…。
と思って、個人的に登場人物一覧作って頑張りましたので、人物については概ね理解して読み進められました。
でも、思ったよりも読みやすく、また普通にお話が面白くてスラスラ読めました。
舞台は18世紀末のイギリスとフランスあたりなんですが、最初、主人公のネビルさんが兵隊として強制的に船に連れて行かれてしまいます。この箇所、可哀想だった〜💦
ネビルさん、子供産まれるところだったのよ〜。
その後も船の中は戒律が厳しくて、罰の鞭打ちが多く、読んでて辛い場面もチラホラ😭
船の構造はちゃんとは理解できてない気がするんですが、マストに登っていく描写や、戦闘シーン、気の良い水兵さんたちとの会話などもあり、海と風と血の香りが感じられるようなお話でした。
そんな中、船内で殺人事件もバンバン起きます。500名も乗ってる大きな船だから、まぁ村みたいなものかもしれませんが、次々と人が殺され、ヴァーノンさんという人が推理しようとするんですが、途中、敵艦が現れたりして、落ち着いて推理できません(笑)
でもその戦闘もその後の殺人トリックに効いてきます!!良いね!
トリック自体は割とあっさり(トリックの描写があっさり、なのかもしれません)なんですが、犯人の確定は事実の積み上げです。
船の構造がちゃんと分かってなくて、私、トリックふんわりとしか分かってないです、ごめんなさい。
でもミステリ部分以外のお話がすごく面白かったです。
最後、ネビルさんが家族のもとに帰れるのかすごく気になってましたが、無事ハッピーエンドになりました。
(ハッピーエンドが)突然感はありましたが、個人的には幸せになれないよりはずっとマシです。良かった、良かった