長らく放置しており(正直こんなの見てる人いねーだろ程度の認識だったのですが、ちょこちょこ覗いてくれている方がいたようで)、申し訳ない限りでした。

前回の最後に書いた香川・島根の問題を示しながら目標レベルの解説を、というのは時間がかかってしまいまた先延ばしになりそうなので(というか正直受験時代の記憶も薄れてきているので…)、覚えている範囲で各科目ごとの対策をまとめたいと思います。

 

生命科学

 

・主に使用したテキスト

予備校テキスト(完成・実践テキスト&ワークブック・要項集 2014年版)

Essential細胞生物学 (南江堂)

プログレッシブ生命科学 (南山堂)

休み時間の免疫学 (講談社)

シンプル解剖生理学 (南江堂)

シンプル生化学 (南江堂)

 

 生物は高校の授業でやったきりで受験でも使わず、ほぼゼロからのスタートであったため、まずEssentialの通読から始めた。Essentialを編入の生命科学用の参考書として用いることを批判している方も少なからずいるようだが、個人的にはここから始めて正解だったと感じている。(ただし、過去問や出題されるポイントを理解せず始めてしまったのは大きな間違いであった。過去問に目を通し、Essentialの中でもどれが出ているのかポイントを理解してから読み始めれば良かった。)決して、全て覚えるつもりで読む必要はなく細胞生物学全体の概要の把握と、用語を聞いて『なんとなくイラストが思い出せる』ようにするのがオススメ。生命科学の勉強の主軸となる予備校テキスト&要項集には、ほとんど図は載っていない。例えば、リボソームやGPCRなどの用語が出てきた際、なんとなくすぐに模式図が頭に浮かぶようにするのに、やはり一度通読しておくのをおすすめする。いきなりテキストの問題を解き始めたり、要項集を読み始めるのは非効率だと考える。過去問の雰囲気を掴む→Essentialで全体の概要と、その中のどこが問われるのかポイントを押さえる→テキストの流れが良いのかな、と。それと同様に、休み時間の免疫学・シンプル解剖生理学・シンプル生化学で図を確認する作業を行った。特に休み時間の免疫学はわかりやすく、要項集の免疫範囲よりも読み込んだ記憶がある。

 その後はひたすら予備校テキスト&要項集で勉強した。まず要項集の学習範囲を大学ノートに何度も何度も写経し、頭に刷り込ませた。(受験終了時には、書きなぐり用の一番厚い100枚綴じのキャンパスノートはほぼ真っ黒になっていた。試験会場ではテキスト等は見ず、この真っ黒な書きなぐりノートをお守りがわりにパラパラめくり、自信を持って試験に挑んでいた。)

 テキスト&ワークブックは相当な分量で、実践のワークは一周程度しかできなかったという記憶がある。学士編入の生命科学の対策としては、実践のワークまでやりこむことを目標とすれば十分であり、それ以上深入りする必要はないかと思う。

 購入したテキストが最新版より2年ほど前のものであり、オートファジーやその他新しい問題に対応するため、プログレッシブ生命科学を用いて補完した。この本も非常に優れた出来で、持っていて損はないと思う。(要項集が安く出品されるのを待つ間に、こちらから手を出しても良いかもしれない。それぐらい良書であった。)

 要項集&プログレッシブを書きなぐりながら、エクセルファイルに一問一答を作成し、確認するようにした(画像参照。ただ、ちょっと細かすぎる気もする。今見たらもうさっぱり忘れているなぁ)。試験直前にはこの一問一答と、出そうな範囲の要項集写経をひたすら行った。

 また、自分の場合、留学以降研究テーマが物理から放射線生物寄りになり、日々の研究活動が試験勉強に直結していたことも一応書いておく。例えば島根で白血病細胞の培養の問題が出た際には、留学先でそれこそ白血病細胞を飼っていた経験が猛威を振るい、大きなアドバンテージになったと実感している。やはり細胞生物の実験屋は有利である。

 

要項集&プログレッシブ一問一答。最初は間違えて×ばかり。根気強く何度も復習。