回天神社 | moonさんの気まぐれブログ

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桂岸寺のとなりに、明治維新の志士たちを祀る回天神社と水戸殉難志士の墓がありました

 

 

安政の大獄、桜田門外の変、坂下門外の変以後、国のために殉じた志士の霊を慰めるため、

この志士たちを祭神として造営されたそうです

 

神社の前後に、行進しているように整然と並んだ墓石がありました

370余の墓石です

これが幕府軍との戦いで殉難した天狗党の烈士の墓だそうです

 

 

回天館

 

 

天狗党が捕縛され押し込められた16棟の鰊蔵のひとつ

福井県敦賀市より譲り受け、水戸の常磐神社境内に移築され、その後この回天神社境内に再移築されました

 

天狗党の志士800余名は、鰊蔵に押し込められ、その処遇は残酷非道のものだったということです

天狗党の資料などを展示しているそうですが、この日は閉館していました

柱と梁の一部や瓦は当時の材が使用されており、扉や板壁には天狗党員の血書の文字が絶筆として残されているのだそうです 

 

奇しくも先週の大河ドラマ「青天を衝け」では、天狗党処刑の場面がありました

武田耕雲斎らが処刑されるまでここに拘置されていたことを思うと、生々しすぎて心が重く切ない場所でした

そして、天狗党を討つという決断をしなければならなかった慶喜の心のうちに思いをはせると、胸が痛くなります

 

御三家の水戸藩が、まさに坂を転げ落ちるように衰退していってしまった、幕末の水戸藩の悲劇です