つれづれ | 「風の挽歌」

「風の挽歌」

葛原りょう×高坂明良ブログ

毎日、思い続けてゆけば、必ずいつかは実現する。
言葉にすれば、よりいっそう確かなものになる。
いっとき、嘘つき、ホラ吹きと指さされても、
不可能なことのように思われても、
それでも沈黙せずに押し通してゆく覚悟があれば
必ず、実現する。

今まで、そうやって築いてきた。

お金が全く無く、家賃を半年滞納していたさ中、詩集を2冊上梓した。
あの人に逢いたいと強く願えば、逢えた。

福島泰樹、角川春樹、やなせたかし、谷川俊太郎、金子兜太、草壁焔太、宮崎駿…
みんな逢うことができたのだ。しかも1対1で。そして、そのような出逢いにはひたすら感謝だけだ。

歌集も句集もいまだ一冊も出していないけれど、
必ず実現できる。

童謡も、小説もまだまだ控えの間で陽の当たるをじっと待っている。

現在に不満は、無い。
じゅうぶんに幸福だと感じる。

文藝誌も、一人っきりの想いから始まり、
16歳の時からずっと温めてきた。思い続けてきた。だから実現する。

才能とは続けることのみが保証するものだから、
そのようにやってゆきさえすれば、問題はないのだ。

自分にいつもいつも言い聞かせてゆけば、しぜん、無意識に身体が望むべき方角に向く。
そして近づく。


いまは体力をつけなきゃな。

風邪なんかひいてばっかしじゃいられない。

喘息だって昔の十分の一じゃないか。
アトピーで眠れなかった夜に比べれば、なんと素敵な夜だろう。
鬱は鬱なりに豊かだ。

続ける行為は、しかし、一人ではやってゆけなかった。
多くの人がいたことに気づく。本当に感謝しかない。

できれば、この幸せを、次に来る世代に手渡ししたいのだ。それだけ。

すべてに応えることはできない。一人がやれることに限界はある。
しかし、一つずつ現実化してゆけば解決する問題もたくさんある。

不可能なことは、思えば、一つたりともなかった。

自分は自分を続けてゆけば、良いのだ。何を言われようと、人は人。自分は自分。

まずは…歯を磨いて、明日は寒いらしいけど
しっかり休もう。休むことも仕事。

亡き友は言った。「生きることは強制労働だ」と。
私は言おう。「そうだね…でも報酬があるよ」と。