100425 春の深まり クビキリギス ミミズ | 無名講師の黒バンッ(黒板)! Powered by Ameba

100425 春の深まり クビキリギス ミミズ

私は季節に非常に敏感である。というより鼻が特に敏感で、風邪などでスースーと通っていなかったりすると機嫌が悪い。体育の後のスプレーはずっと臭いがして本当にいや。ふざけてまいたりされると殺意を覚えるw。通ってないと嫌なので日ごろも常に鼻をスンスンいわせている。そして手入れの行き届いた通った鼻で季節の微妙な移り変わりによる空気の匂いを察知し、その度ごとに数年前の同じ時期の日を思い出す。ちいさいが幸せなときである。


さて、今日、ふんわりと匂いを嗅ぐと、豊島園の砂埃、汗の匂いのするジャージと、テントの匂いを思い出して、「ああ、もうすぐ運動会か」と一人つぶやいた。寒さと暖かさを執拗に繰り返し、なかなか感じないが、日付け的にはもう春も春。芝の大運動会(なぜ大運動会なのだろう。規模もそれほどないし、小運動会なんてないが)はもうすぐなのであろう。もう桜も散って久しくなる。


私は季節でだいぶテンションが違う。春~夏は非常に機嫌が良い。しかし秋~冬は極端にテンションが低い。誰かといるときは変化はないが、冬はただ部屋にこもって鬱である。なにもしたくない、どこかに行きたいのに体が動かず、いらいらして、その日を終えていく。しかし、春~夏なら、いくらでも外にいたい。外をかけまわって、遊んでいたい。その度に受験が冬にあって良かったと思うものだ。夏ならそれどころじゃなかった。今年の冬のように、本気で寒くなる12月~2月にかけては集中して勉強をすることで、鬱にもならず、旅行に行ったり、ブログ書いてるうちに冬はどっかいっちゃった。そんな感じなら楽なものだ。


まぁ冬になってしまえば諦めもつくが、一番嫌なのは9月。最高気温が目に見えて下がっていく。今日は30℃。でも明日は28℃。あさっては27℃だが、しあさってあたりに秋雨前線があり、24℃まで下がり…その次の日は26℃くらいにはなるが、もう30℃になることは次の7月までないのである。そして、暑い日にしようと思っていたことがだんだん、できなくなって、ある日半そでを脱がされる。こんなに空しいことはない。大氷河時代の到来なのである。


逆に今のこの時期は一番ではないが(やはり一番は夏盛りだ)、好きである。逆にどんどん気温が上がっていくのだ。今年は寒暖の差があって、ハイと鬱を繰り返しているが、それでも気温はゆるやかな上昇で間違いないのだ。いよいよ勉強が手につかなくなってくる季節である。


さて、そんな今日、ついに春の深まりを見せる出来事があった。

桜が散って、少ししたらやってくる春の訪れである。


クビキリギスである。


キリギリスの仲間であるが、なぜかキリギス(ちなみにコオロギの仲間にコロギスというのもいる。一応クビキリギリスとも呼ぶ)。クビもないのに、なぜかクビキリギスである。彼らはキリギリスの仲間なのだが、秋に成虫になった後、なんと冬越しをする。そして春も深まって暖かくなった頃、鳴きだすという珍しい虫である。


このクビキリギスの鳴き声。聞いたことはあるだろうか。いや、あるはずである。


「ジ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ」と際限なく切れ間なく電子音のような鳴き声は聞き覚えがあろう(パソコンの人はこちらで聞いてみて欲しい→http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/wave/docs/kubikiri.html )。彼らがついに鳴き出したのである。春が深まってきたのだ。ゆくゆくは初夏へと、少しずつ動いてきているのだ。


ところがこの鳴き声。かなり誤解をよんでいて、オケラの鳴き声と勘違いされたり(似ているが、彼らは地中で鳴くのでくもった音になる)、ひどい時はミミズの鳴き声と勘違いされてたりする。ミミズに発音器官はない。


ちなみにミミズはMハンバーガーのパティに使われているという都市伝説は嘘であると発表が出た。ミミズにはルンブロフェブリンという体温を下げる成分があり(中国漢方では解熱剤の役割をしている)、もしパティに混ぜると、悪寒がとまらなくなり、大変なことになるらしい。戦中日本兵が食糧難からミミズを食べて、南国で寒さで震えが止まらなくなったそうだ。変温動物は平気なのだろうか、鳥や爬虫類、魚は大好物なのであるが。ちなみに味はかなりボソボソしていて、泥臭いらしい。


考えればミミズを飼うのは大変で、それなら牛を食べたほうが楽である。ミミズは気に入らないとすぐに飛び出してくる。虫かごにミミズをたくさん捕って入れておくと、窮屈なのかニュルニュルと土から出てきて、伸縮しながら虫かごのフタから外へ飛び出してくる。また、少しでも傷つけたり、環境が悪いと即座に死んで、生き物とは思えない悪臭を放つ。その臭いでO宮が倒れたくらいである。鼻の敏感な私は服についた臭いがいやでいやで仕方なかった。


しかもミミズは振動に敏感(モグラから早いうちに逃げるため)。近くを歩くと地表に飛び出してくる。山道でいきなりミミズが飛び出してきたりするのは、前に人が歩いたからである。これを利用して、ウナギ養殖では、ウナギの生簀の手前の土にミミズを放しておいて、ドスンドスンやると、ミミズが飛び出すわ、ウナギが寄ってくるわで、餌の時間になるらしい。芝公園でも、針葉樹のところ(広場~交番までの間)でドスンドスンやってからスコップで一堀すると、ビョンビョン跳ね飛んで飛び出してくる。


でもミミズは意外と綺麗。普通のシマミミズも水で洗ってみてみると、実は虹色に輝く。これはガラス層でできていて、可視光線の反射で虹色に反射して見えるからだ。ミミズも、捨てたもんじゃないのである。


稲永の黒バンッ!稲永亮オフィシャルブログ(笑)



あれ。なぜミミズの話に(笑)、春、鼻、クビキリ、オケラ、ミミズ、あ、ここですねw

稲永の黒バンッ!稲永亮オフィシャルブログ(笑)

(今日の空模様。夕日に赤くなった雲がゆっくり流れていった。)


なにはともあれ、クビキリギスが鳴く日は夜も暖かいので、ベランダに出て、夕涼みができる。そして、クビキリギスの、少しうるさい鳴き声との再会を喜びつつ、でもやっぱり少しうるさかったりして、物事を考えながら、ゆっくりとした時を過ごすのである。それが1時間が1時間とは思えない長さなのだ。


稲永の黒バンッ!稲永亮オフィシャルブログ(笑)
(月もゆっくりと出てきて、暗くなっていく)



さて、明日はどこかでご飯食べたいな。幸楽苑のラーメンか、かしわやのそばか、coco壱番屋のカレーか。





稲永の黒バンッ!稲永亮オフィシャルブログ(笑)
「例えば、今日のご飯はカレーを食べようか、ラーメンを食べようかということは自分が決めればいいので論証の必要はない。ゴキュコキュゴキュ(水を飲む音)



稲永の黒バンッ!稲永亮オフィシャルブログ(笑)
「よくカレーを食べるかラーメンを食べるかは論証の必要はないとか言っている人がいるけど、あれは間違いね。人は自問自答しながら、ラーメンはこの間食べたから、とか自ら論証して、決めているんだよ。いいね。」