先週、大分にて開催された、エンジン01 文化戦略会議に参加してきました。

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日本を代表する知識人のみなさんが一堂に会して、シンポジウムやファッションショー、コンサートなどが26日から28日まで大分市内にて、開催されました。



このエンジン01の代表を務めるのが林真理子先生なんです。
登壇者のみなさんは、ノーギャラで、格安飛行機利用などで、経費を節減し、聴講参加費500円は、運営経費として使用されているそうです。

クロージングシンポジウムは、林先生、作家の井沢先生、中園ミホ先生とジャーナリストの田勢先生の4人が登壇されました。


磯田先生もオープ二ングシンポジウムや講義にも登壇されていましたが、こちらのシンポジウムには、当初から登壇予定にはなっていませんでした。



開演時間になると、いきなり演歌の音楽が。
何、なに? と思っていると、ラメ入りジャケットを着て、演歌歌手みたいな田勢先生が、自ら舟海 勝 名義で作詞された、『噫 (あぁ) 西郷どん 』を3番までフルコーラス歌い上げました。


唖然としている観客を置き去りにしたまま、シンポジウムはスタート。

井沢先生が司会進行に補足解説もされて、笑いも多い、和やかなシンポジウムでした。


鹿児島に赴くときは、必ず南洲神社を訪れ、『西郷南洲翁遺訓』に現代語訳を添えて、政治家に必要な事はこの本に全て書いてあると、たくさんの政治家に直接手渡したのだけれど、読んだと言ってくれたのは、鳩山由紀夫さんだけだった。と語る田勢先生。

西郷隆盛の大ファンを自称されるだけあって、西郷どんへの想いが熱い方でした。


人々に今も愛されている西郷どん、その理由として、
非業の死を遂げていること、
謎に包まれていること、
権力と敵対していたこと などをあげられていました。


中園先生のお話。
一話での小吉と斉彬の対面シーン。
史実上、原口先生から大反対があったそうです。
ナレーションを入れること、天狗だったかも、影武者だったかもしれないという、含みをもたせることで、やっとOKが出たそうです。

そして、NHKから脚本を依頼されたときに、年表ドラマにはしないで欲しい。と言われたそうです。


(中園先生にしか書けないドラマや台詞が、西郷どん だと思うし、別の講演で、タラレバの東村先生と中園先生とのやりとりで、決めゼリフを書けるのって強いですよね。って話があったのですが、亮平どんがノートに書き写していると話されていたように、これからどんなカッコいい台詞が出てくるんだろう?って。
とても楽しみな部分の一つですよね。)



田勢先生が、福沢諭吉の本を西郷どんが読んでいたこと、私学校でも使っていたり、非常に通じるところがあったのに、二人は面識がなかったことを残念がっていました。
もし会っていたら、どんな歴史に変わっていたのでしょう。
西郷どんは、多面体な人で、清濁飲み込むうつわがあったんじゃないかと言うお話。


(同じ時代に生きていても、会うためには、移動にも時間のかかった時代。
書簡も手で書き写したり、届くのにも数日かかって。
今よりもずっと人と人との関わり合い方が重要で、一度の出逢いの重さが違ったんだろうなぁ、って思います。

だからこその、斉彬さまと幼き頃に会っていたかも。はとても重要なシーンなんだなぁと思いました。)


なぜ、西郷どんの写真が残っていないのかのお話。

久光さん、斉彬さん、大久保さんも写真が残っています。
よく言われる、魂を吸い取られるからの迷信説を信じていたわけではなく、密偵として働いていた時代があるので、やはり顔がバレるのは嫌ったのではとのお話。


(海外から届いた大久保さんの洋装写真にも、かなり辛辣な言葉を手紙に書いたという逸話が残っていますが、西郷どんの美学には、気取って撮る写真に嫌悪感があったのかもしれないですね。)


西郷どんと三島由紀夫との共通点について。
やっぱり男性に興味があったのか、バイセクだったのか。
なかなか際どい内容も出てきました。


戦国時代なども武将はボディーガードの意味もあって、男性と寝床を共にしていたと。
なぜそれは周知の事実でも、大河ドラマでは表現できないのか。
兼ね合いもあるので、大河でどこまでそういった表現ができるのかは、やっぱり難しいところですねと。


林先生から、
月照さんはいつも薄紫の衣を着て、お香の香りを漂わせていた、美しい方だったらしい。ってお話。
西郷どんがそれまで会った事のないタイプだったから、惹かれて誘われたら、そういうこともあったんじゃないかと。



錦の御旗がなぜわかったのか。
あの歌はPRソング第一号なんじゃないかと。

庄内藩の話や大政奉還の経緯。



今後、慶喜はよく出てくるそうです。
文庫も出ているので、ぜひ正妻 読んでください。と林先生。


中園先生から。
奄美編には、話数を割いていますとのお話。
(今まで描かれてこなかった西郷どんの姿を、知ることができるようですね。)

奄美を訪れた時に、(島妻) アンゴ という 表現で少々揉めたようで、挨拶に行って、菓子折りを投げられた! ってお話をされていました。


奄美の人々にとっては、歴史的背景と切り離せない言葉、従う側の立場だった土地での言葉の意味は、長い年月を経てもわだかまりが消えることはないのかもしれませんね。



龍馬役は、発表はまだされていないのですが、中園先生の第一希望だった方に、既に決定しているそうです。
発表が待ち遠しいですよね、噂のあの??、、、



脚本は、9月いっぱいには、全話書き上がる予定だそうです。
現在は、折り返しを少し過ぎたぐらいだそうで、全47話になったので、と少し嬉しそうでした。



林先生の紅白でのお着物のお話。
裾にオシドリの刺繍が入っていて、とても素敵な大島だったのに、帯も徹夜で縫っていただいたりとかもしたのに、全然映らなかったこと。
最後にステージに並ぶ時がチャンスだと思っていたのに、ひふみんの後ろの立ち位置に決まっていたので、準備してくださったみなさんも楽しみにしていただろうに、お披露目もできなかったことをとても残念がっていました。



ざっとこんな内容でした。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。