老人と海 1
彼は歳をとっていた。メキシコ湾流に小舟を浮かべ独りで魚を取って火を送っていたが一匹もとれない子が84日も続いた初めの40日は一人の少年がついていたしかし一匹も釣れない日が40日も続くと少年の両親はもう老人がすっかり皿をになってしまったのだと言った皿をとはスペイン語で最悪の事態を意味する言葉だ少年は両親のいい好きにしてない


ボートに乗り込んで漁に出かけ最初の一週間で見事な魚を三匹も釣り上げた老人が来る日も来る日も空の小舟で帰ってくるのを見るのが少年には何よりもつらかった彼はいつも老人お迎えに行きま絆や安いヤモリをそれからマストに巻きつけられたほなどをしまい込む手伝いをして行った後あちこちにこの袋の次が当たっててあったがそれをマストにぐるぐる巻きにした格好は家の敗北を象徴する旗印としか見えなかった老人の獅子は痩せこけ項には深いシワ


刻み込まれていた熱帯の海が反射する太陽の熱で老人の方には皮膚がんを回せる褐色のシミができそれが顔の両側にずっと下のほうまで並んでいる両手には所々深い傷跡が見えるツナを操ってお魚を捕らえる時にできたものだが何も新しい傷ではない魚のすまぬ砂漠の職階地帯のように古く干からびていた