「小説すばる」4月号から時代ミステリ「はぐれ鴉」連載が始まります! | 赤神諒のほめブロ

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ほめる、軽やかに、前のめりで。
自作の紹介や活動だけでは芸がないので、このブログでは、読者が前向きになれる題材を取り上げます。

嵐の夕暮れ、一人の剣豪によって、豊後竹田藩城代家老の一族郎党が皆殺しにされてゆく……。
納戸に隠れ、震えながら惨劇を目撃し、独り生き残った六歳の童。
江戸へ逃れた童は、名前を変え素性を隠し、復讐のため、修行を積んで剣豪となる。
若き剣豪は14年後、竹田藩・剣術指南役の禄を得て、ついに故郷の地を踏む。 
竹田藩一の変わり者で<はぐれ鴉>と綽名される仇の叔父を討ち、家を再興するために……。

 



これまで私は、戦国時代を中心に作品を発表して参りましたが、『北前船用心棒』と並んで執筆してきた時代小説が、この『はぐれ鴉』です。
小説雑誌の連載も初めてで、本来、緊張しているはずなのですが、緊張する余裕もないんですよね。 

実は初のミステリーでもあります。
WHOもHOWも最初に読者に示されているので、ひたすらWHYを追求する物語です。 
坂本龍馬を暗殺したのは誰か、本能寺の変の真相は何か……
といった歴史的事件の謎を解き明かす話ではありません。

江戸時代の岡藩をモデルとした時代ミステリーです。
<24人斬り>と呼ばれる惨殺事件がなぜ起こったのか。
視点人物も読者もその真相を知りたいのです。

日本は人口急減と東京一極集中が進み(私も京都から移住したので人のことは言えませんが)、地方が急速に衰退しています。小説による町おこしができないか、『はぐれ鴉』はその試みでもあります。


『はぐれ鴉』の執筆にあたっては、竹田関係者の皆様から多大なご協力をいただいておりますが、ネタバレを回避するため、最終回で謝辞を述べる所存です。

もしこの記事を読んでくださった方がまだ竹田を訪れておられないとすれば、もったいないので、ぜひ一度訪れてみてください。
『はぐれ鴉』は、ご高齢の方から赤ちゃんまで、全市民がご存知ですので(←なはずないだろ)、話題にされれば盛り上がりますよ。
掲載期間中限定ですが、「小説すばる」をもっていき、お店の人に

『はぐれ鴉』のページを示すと、ランチが100円引きになるとか、ならないとか(←なるわけないだろ)。