これは10代の頃の話である。



紹介で出会った彼は二つ上で大人に見えたし何か惹かれるものがありすぐ恋に落ちた。



初めはわたしの一方通行で

女たらしだった彼の2番にも3番にもなれず

他の女から言われた言葉は

「遊びのあやちゃん」だった。


死ぬほど不細工な女にこれを言われて

ぶち○ろしたろかなと思った笑



そんな扱いや言葉を受けても

どうしようもなく好きになってしまった少女のわたしは止めることができなかった。



彼の暇な時間に呼ばれS○Xをする関係が続いたが、わたしはそれでも幸せを感じるくらい未熟で馬鹿で純粋すぎた。



彼はどこか寂しそうな影があると同時に

たまに人○しのような目つきをする

闇を抱えているオーラがあった。




身体だけの関係でも会える事、連絡が来る事が

当時の自分には自分を求めてくれるような気がして嬉しかったのを覚えている。




彼との関係がありながらも

本命になれないならと彼氏も作ったが

それは全部、彼に嫉妬してもらいたいから。



狙い通り、男が出来ると追ってくる彼を受け入れて抱いてくれる関係に罪悪感など一切なくそんな日々を過ごした。



2年ほど経っても一途に思うわたしに安心したのか、彼は行きつけの店に連れて行ってくれたり身内に会わせてくれるようになった。



お母様ともご飯や買い物に行ったり

離婚したお父様にも会わせてくれるまでになり

きっと心を許してくれたのだろうと思う。



彼はその辺から徐々に束縛やストーカー行為をするようになった。



警察沙汰にもなったし親や友達も巻き込み

19歳になったわたしは初めて思う。

この人とこれ以上居たらヤバいと。




心底そう感じてしまったわたしは

そこから急に彼から逃げるようになった。




逃げては、やっぱ戻り逃げては、やっぱ戻りが続いた時ある事が起こった。



ここでは詳しくは書けないが

月冥王星をもつ男がする事が起こった。




これが大きなキッカケになり

本気で彼を拒絶し、彼ももうダメだと感じたのかわたしから離れてくれた。




その恋から、20年以上経つ。

ずっと「あれは若かったからあんな恋愛をした」と思っていたが



あれは、月冥王星90の彼

月冥王星180のわたしだからこその愛の形だった。



今思い返してもあの恋愛は今までの中でも

一番エキサイティングだった。



今の自分は年齢も大人になり精神も成長した。

だけど、いわゆる普通の恋愛には満足できない自分を知っている。



だから、今でも心のどこかでは

あの時のような痛々しい、けど切り裂くような愛の深さをずっとどこかで求めているように思う。




自分が死ぬほど相手に惹かれて

尚且つ、月冥王星を持つ者同士の恋愛。




これは後にも先にもカレしかいなかったので

10代で経験できたのは幸せでしかない。



わたしは月海王星も持っているので

彼の人生の辛かったこと悲しかったことを

無意識にキャッチしていたと思う。



それかはわからないけど

徐々に心を開いていってくれた彼をわたしは突然切り離した。



最後はそんな形で別れたけれど

あの恋愛は10代の傷者同士がお互いを求めあいながら必死で向かい合った数年間だった。




ホロスコープを勉強し出した今

月冥王星の男性の話を聞いてはじめに思い出した彼は、やはり月冥王星持ちだった。



お互いが月冥王星を持ち、出会いこの体験をしましょうと約束してきたのだとしたら

わたしはこの大凶と言われているアスペクトを持ったことに心からありがとうと思う。