その席で、昨年まで三年間キャプテンを務められたダイスケさんの引退発表があった。
アマチュアなので引退はないのかもしれないけど、サッカー選手としてのキャリアにはひとまず蹴りをつけるとのこと。サッカーだけに…(￣▽￣；)
理由は怪我も多少あるが、１番は家庭の問題。家庭を持つ人が多いので辞める人はだいたいこの理由が多い。家庭っていうか子供かな。子供が大きくなってくるとそう毎回休みはサッカーに、とはいかなくなるみたい。今後は子供の指導等でサッカーに関わっていくとのこと。素晴らしい指導者になってください。
思えば俺がこのチームで頑張ってこれたのはダイスケさんの存在が大きい。厳しいことも言われた。正直その時は凹んだし、ムカついたりもした。でもそれはとても愛のある言葉だったと思う。ダイスケさんに認められたい、そんな気持ちが自分を奮い立たせる上でとても大きな支えとなった。
大学四年の夏、卒業後の進路としてこのチームを選び試合を見に行った時から印象に残った選手だった。左利きで、背筋が伸びてて、運動量の多い選手。入部してからも、何かと声を掛けてくれ、期待してくれた。なかなか期待には応えられなかったと思うけどf^_^;
とにかく自分に厳しい人で、だから他人に求める要求も厳しかった。真っ直ぐで正直で、ちょっと昔気質だったと思う。それが俺には時にうるさく感じた事もあった。やっぱ一年目とかは調子に乗ってたと思うし。でもグラウンドから離れると優しい兄さんであり、子供にでれでれするよきパパだった。練習後にコーラ飲んでたのは許せなかったけどf^_^;
大学サッカーを引退してからの３、４ヶ月は殆ど身体を動かさなかったので、２月に初めて練習行った時はやばかった。自主練はしていったけど全然走れなくてかなり出遅れた。結局なかなか体調は上がらず、四月の開幕戦は負けた。俺もベンチで終わった。試合後ロッカールームでダイスケさんと少し話してたら、
「お前何やってんの？早く上がってこいよ。俺は待ってんだから。」
と言われた。俺は今までサッカーやってきて、こんな言葉かけてもらったのは初めて。人生でもそうない。
この言葉がなかったら途中で辞めてたかもしれない。このことは俺が辞める時ダイスケさんに言おうと思ってたのに、まさかダイスケさんが先に辞めるなんて。。まぁダイスケさんの方が三つ年上なんだけど。
だからその日その話もした。あんまり憶えてないみたいだったけど、何気ない言葉が嬉しかった。
とにかく「気持ち」で全てをカバーしてしまうような選手だった。見ててもすごく迫力があった。社会人になっても、これだけ影響力のある人と出会えてとても幸せだ。感傷に浸っている暇はないが、ほんとにありがとうございましたという感謝の気持ちしかない。
「りょうは、ほんとに伸びたな。」
数々頂いた言葉の中でやっぱりダイスケさんに認められたということが何より嬉しいし誇りだ。自分自身、不安もあったが何とかここまで頑張ってこれた。目標まで後もう少し。
頑張ります！！
ありがとうございました！！