いつか言ってみたい。



「親父に教えてもらったサッカーが県で通用するって証明できてうれしかった。親父!ありがとう(T-T)」



県って…
スケールちっちゃ( ̄▽ ̄;)



というわけで、俺の親父はすごく不思議な人。


浅いような、深いような。

ただのエロ親父のような、多くを語らないけど色々な人生を背負っている高倉健のような。


高倉健ほど渋かないか!


寡黙に黙々と頑張る人。


でもけっこういい加減な人。


親父は俺に人生において、

「筋トレとかで鍛えた強さではなく、生きる強さ、生きていく強さ、生き抜く力」

を教えてくれた人。


何も言葉なんか貰ったことはないけど、親父の生きる姿を見て学んだ。俺も親父からそんなことを学んだなんて言ったことないけど。

すげーなって思う。


だいたい、今の俺の歳の頃は結婚してたわけで。(¨;)焦るわ。





ぶっちゃけ親父の家は貧乏だった。


今はもう取り壊された親父の実家は、「北の国から」の五郎さんの家みたいだった。子供の頃はなんか秘密基地みたいで面白そうだったけど。お祖父さんは職人さんだったのであちこちに材木やなにやら転がってたから俺も真似して遊んだりした。お風呂は薪を焚いてたのも憶えてる。でも一度も入ったことはなかったけど。やっぱり子供ながらに何か感じてたのかな…(+_+)あとものすごい数の五月があったな。



あまり多くは語らないけど、自分が経験した貧しさや苦労をかけたくないと、不自由なく育ててくれた愛は今更ながらめっちゃ感じてる。


金持ちだと錯覚したことはあっても貧乏だと思った事はないし。


自分で稼ぐようになってからは逆だけど(┬┬_┬┬)



親父は高卒だけど、1番頭がいい。教師の姉なんかより全然知識が豊富。そして知的好奇心が旺盛。資格や語学とか、独学やラジオなどあまりお金をかけず勉強したみたい。


それなりの意志を持って入学したものの、その機能を最大限活かしたとはいえない自分の大学生活よりも、学ぶ楽しさを知る親父みたいな人がほんとなら大学行くべきだった。ほんと、申し訳ない。m(._.)m





サッカーも親父に教わった。

家計を助ける為バイトしていた親父なので部活なんかしていなかったけど、運動神経は良かったので会社入ってから色々始めたみたい。

子供の頃はよく親父の試合見に行ってた記憶がある。
今はたまに助っ人で行ったりすることもあるけど、当時新人だった人とかそれなりの歳になってて、でも一緒にボール蹴れて、なんか不思議な感じ。時の流れって早いなーって。


ちなみに今は親父にダメ出ししてる。(;^_^A



今では自分がプレーするよりも俺が少年団員だった時に親子サッカーでスカウトされ、少年団のコーチしてる。


小学生の若いお母さんたちに、ちやほやされてるみたい。母親は面白くないみたい。チクったのは私ですが。



親父はあまり怒らない。

姉は時にそれが歯痒いらしいけど、俺は怒られるより優しくされた方が逆にジンとくる。


まぁたまに怒る方が恐いのは確か。。


そして親父の場合、優しいから責めないのではなく、「こいつ(俺)に何を言っても無駄だろう。。」という諦めや無関心さしかないのではないか、という疑惑が生じている(。。;)




親父は三年くらい前関西に単身赴任したことがある。約2年くらいだったけど、帰って来てから変わった。


前は晩御飯の後は自室に篭り、パソコンと睨めっこだった。デザートに呼んでも、「いらない。」とか言ってたし。母ともそんなに仲良いって感じでもなかったけど、戻って来てからは二人だけで出掛けることも増えたし、会話も増えた。親父の分イコール母、姉、俺の山分けだったデザートもいっちょ前に食べるようになった。寧ろ最近では、帰りの遅い俺が完全に蔑ろにされている気がする(;´・`)



最後に最近ショックだった出来事。


俺は常々親父の足音のうるささが嫌いで、がに股で踵をガンガン鳴らす歩き方を非難していた。


ある日俺が親父より早く帰宅した時母が言った。



「あら、あんただったの?足音お父さんにそっくりね!や~ね~。」

だって。




ちゃんちゃん。