伝統のマウスピースメーカー、ラルフモーガン



最近はハイバッフルしか吹かなくなってしまった私も、過去はフィルウッズ氏に憧れて、ニューヨークメイヤーを買い漁っておりました。


いわゆるローバッフルは演奏したいスタイルと違い、サックスワークスや、フレディグレゴリー、

デイブガーデラ等のハイバッフルに移行してゆきました。


メイヤーを使っていたかなり前から存在は知っていたメーカーが、同じくローバッフルのいかにも古典的なジャズ向けマウスピースを作られていたラルフモーガンでした。

ほんとに全く興味がなかったのですが、ある機会で手に入れる事になりました。


ラルフモーガン氏は生前、アメリカンセルマーのチーフデザイナーというとんでもない経歴の方だそうで、ジャズの歴史を陰ながら支えてこられた方なんですね。


今回手に入れたのはエクスカリバーというモデルの中の、3番目にブライドなタイプ、ニューヨークです。


パッチの貼り方は気にしないでください笑い泣き



どうやら、ニューヨークメイヤーをイメージして作られたそうですが、外径がクラリネットのマウスピースのようにかなり細いです。

(なんていうか、最近のセオワニとかの外見からすると、ほんと地味な感じ、、、)


  サウンド

そのせいもあり、メイヤーと違い全然明るい音ですね。

しかも、まろやかというよりパリッとしていてハスキーなサウンド。

でも艶感はあり、中低音もしっかりと鳴ってくれる。

解放のC#の音色が他の音と変化がほぼ無いので

使いやすいです。

ちなみにメイヤーの外径はかなり太めです。


フィルウッズのようなパリッとしたメイヤーのサウンドが欲しい方はこれは手に入れた方が良いかも。

  吹奏感

息が入る量はあえて制限している感があり、

クラウドレイキーのような息がガンガン入るタイプを吹いてからこちらを吹くと鳴ってない感覚になります。

が、少し吹いて慣れれば全然問題なく気持ち良く吹けます!

現行メイヤーは逆にもっさりした感覚になるかもしれません。

特筆すべきはピッチコントロールがとんでもなく良い。マッピから勝手にピッチのセンターに向かってくれる感覚。


元々、ミディアムチェンバーモデルという一つ明るいモデルのパワーをそのままに、中音域を太く出せるように作った後発モデルのようです。

メーカーによると抵抗感はあえて加えているとの事。


海外のレビューでは、オーケストラとでも馴染む音!パワーがあり明るくも中音域がとても出る!

等、好感触。


  結論

これは手放せないって感じです。まさか別のハイバッフルと替えてもそれほど違和感の無いローバッフルマウスピースがあるとは思いませんでした。


昨今はドレイクや、レトロリバイバルなど比較的新しいマウスピースメーカーが有名なプレイヤーのシグネチャーモデルを作ったり、3Dプリンターマウスピースのメーカーが台頭してきておりますが、その中でも長年、高品質を保ってマウスピースを作られている姿はまさに質実剛健。

もっと早く興味を持っていれば良かったと思います。

まあそれも運命。グッド!


このネック側に金属のような輪っかが付いているエクスカリバーというモデルは、5種類のラインナップがあり、


ブライドなものから、

◯MAXキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

◯ミディアムチェンバーキラキラキラキラキラキラキラキラ

◯ニューヨークキラキラキラキラキラキラ左矢印今回のモデル

◯ラージチェンバーキラキラキラキラ

◯クラシカルキラキラ



今は日本の楽器店で売っている所はわかりません。

アメリカから直接購入したとしても60000万円近くになりますね、、、


もしどこかの楽器店で見かけたら吹いてみたくだい。

https://www.morganmouthpieces.com/




Daisuke Koyama