◆米大リーグ ドジャース2―4パドレス(24日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区2位のパドレスが首位のドジャースとの直接対決3連戦の初戦を制し、2ゲーム差に縮めた。対ド軍は4連勝となり、残り5試合での大逆転優勝に望みをつなぐとともに、まずは2年ぶり8度目のポストシーズン進出を決めた。

 試合は初回無死二塁から遊撃・ボガーツの失策で1点を先制されたが、2回にクロネンワースが逆転の17号2ラン。4回にはボガーツ、クロネンワースの連続適時打で2点を加えた。投げては先発のキングが5回3安打1失点と好投。6回以降は盤石のリリーフ陣が大谷翔平投手(30)がけん引するドジャース打線を封じた。3点リードの9回は元阪神の守護神・スアレスが1点を失い、なおも無死一、二塁のピンチを招いたが、大谷の前を打つ9番・ロハスを三ゴロに仕留めて三重殺で終わった。ベンチのダルビッシュも思わずガッツポーズしてグラウンドに飛び出すほどだった。

 楽天から今季メジャー挑戦でパドレスに移籍した松井裕樹投手(28)は日本代表が世界一に輝いた昨年3月のWBC以来、メジャーでは初のシャンパンファイトに参加した。今季61試合で4勝2敗9ホールド、防御率3・84の左腕は以下の通り喜びを語った。

 ―1年目からプレーオフ。

 「ありがたいですね。本当9月は何もしてないので」

 ―4月からけがもなく。

 「本当にみんなで喜び合える瞬間って本当にすごくいいなと思いました」

 ―シャンパンファイト。

 「1回WBCでやったので。本当にテンションみんな高くてヤバいですね。お酒普段飲まないので、ヤバいです。アルコールが」

パドレス・松井裕樹(AP)

 ◇ナ・リーグ パドレス4-2ドジャース(2024年9月24日 ロサンゼルス)

 

  パドレスは24日(日本時間25日)、敵地でのドジャース戦に勝利。2年ぶりのプレーオフ進出を決めた。また、ナ・リーグ西地区首位攻防戦の初戦を取り、ゲーム差を2に縮めた。 

 

 4-2の9回無死一、二塁のピンチ。守護神・スアレスがロハスをゴロに打ち取ると、ゴロをさばいた三塁手・マチャドが三塁ベースを踏み、さらに二塁→一塁へと転送し、トリプルプレーでゲームセット。劇的な勝利をつかみ、スアレスだけでなくベンチのダルビッシュもガッツポーズ。ブルペンからは松井裕樹も飛び出して笑顔で駆け寄り、大喜びした。

 

  試合後は、ナインとともにシャンパンファイトでプレーオフ進出をお祝い。メジャー1年目で初の経験に松井は「ありがたいですね」と満面の笑み。

 

  ただ、「でもほんと9月は何もしてないんで」と9月は登板わずか2試合にとどまっていることから悔しさもチラリ。 

 

 それでも「いや、ほんとに皆で喜びあえる瞬間って本当にすごいいいなって思いました」とシャンパンファイトに酔いしれた。