今春、法政大に進学する桐光学園の針谷 隼和投手は、直球の球速が140キロ前半程度だが、名門大学が好む総合力の高さがある。

 

 投球フォームは平面的で、回転の良い直球をコントロールよく投げ込むことができる。球質がよく、さらにコマンド力も高い。追い込んだ時に投げ込む低めの直球は絶品だ。 

 

 相手打者に応じて、弱点を徹底的について投げて打たせて取る。変化球はスライダー、カーブがある。

 

  フィールディングの動きも軽快で、クイックもしっかりできる。投球以外の総合力も高い。

 

 (投球フォーム) 

 セットポジションから始動する。左足をゆったりと上げていき、右足の膝を適度に伸ばしてバランスよく立つ。その後、左足を遊撃手方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、着地を行う。 その後、内回りの旋回をしていきながら、トップを作る。しっかりと胸を張ることができ、打者寄りのリリースができている。軸足にしっかりと体重が乗り、滑らかな体重移動もできている。

将来の可能性

 下級生の時から試合に出場しているが、直球の球威も上がり、力強い投球ができるようになった。投球術だけでなく、投球以外の技術も高い。球が荒れることが少ないので、レベルの高い法政大でも台頭できる投手といえる。