[ニューヨーク 24日 ロイター] 米資産運用会社ブラックロック(BLK.N: 株価 , 企業情報 , レポート )のプレジデント、ロバート・カピト氏は24日、世界経済は2009年により大幅に減速するとの見通しを示すとともに、金融市場の悪化で、資産運用会社にとってこれまでで最高の買い場が提供されていると指摘した。


 また、メリルリンチ(MER.N: 株価 , 企業情報 , レポート )が、保有するブラックロックの株式を売却する可能性について、あらゆる選択肢が開かれているとの認識を示した。


 同氏は、新興国市場の成長が減速し、米国の消費がより圧迫される見通しであることから、09年の世界経済はより大幅に減速する見込みだと語った。


 ただ、昨年以降、住宅ローン担保証券(RMBS)や商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の価値が低下しており、資産運用会社にとって、これまでで最高の買い場が提供されていると指摘。「市場に目を向け、起こっていることから距離を置いてみれば、ポートフォリオの価値を高めるためのこれまでにない絶好のチャンスだ」と語った。


 カピト氏は、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価 , 企業情報 , レポート )や米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価 , 企業情報 , レポート )の保証が付いていないRMBSに加え、オフィスビルや小売店、ホテルなどの不動産ローンを担保とする証券が特に魅力的だとの見方を示した。