【NQNニューヨーク=千田浩之】6日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅続伸。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前日比10.75ドル高の1バレル138.54ドルで終えた。上げ幅は史上最大。ドル安や中東情勢の不安、アナリストの強気な予想を手掛かりに、買いが膨らんだ。

 早朝に発表された5月の雇用統計が労働市場の悪化を示したことを受け、外国為替市場でドルが対ユーロなどで下落。ドル建てで取引される原油先物の割安感を誘った。イスラエルの政府高官がイラン攻撃の可能性を示唆したと伝わったことも、中東情勢不安から支援材料となった。

 この日はモルガン・スタンレーが、7月初めまでに原油先物相場が150ドルに達する可能性があると予想したことも、相場を押し上げる要因となった。一時139.01ドルと、5月22日に付けた過去最高値(135.09ドル)を大きく更新した。

 ガソリン、ヒーティングオイルも大幅続伸した。 (06:30)