以下は、ふと昔の日記を読み返していて見つけた、2011年6月、今から6年前の日記です。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「自分に何ができるか考える」


子供達といて、私がいつも考えるのは、「子供のために私に何が出来るか」ということです。親なら、誰しも多少なりともそういう風に考えているでしょうが、親が一生懸命やっていても子供には伝わっていないと感じることもよくある事ではないでしょうか。。。私もずっとそう感じていました。 


実は、昨日私にとって嬉しい出来事がありました。 

うちは田舎なので、道路の片隅にこの季節旬の枇杷(びわ)が植えてあります。今どの木もたわわに実をつけています。先週の土曜日、車で近所を通っている時、何本か枇杷の木を見かけました。ちょうどスイミングスクールの帰り道で一緒にいた長男に、 

「お母さんは枇杷が好きなんだけど。。。」 

とポツリともらしてしまいました。というのも、時々頂く私が好きな大粒のものは結構値が張るし、うちは家族全員よく食べる(一人5個では済まない。。。)ので、自分で買うとなると、「バナナ何本買える?」みたいに考えてしまって、なかなか手が出ません。 

が、昨日、長男が水筒に入れた枇杷を持って帰ってきました。ちょうど給食に出たそうで、私が先日言っていたことを覚えていたので、こっそり持って帰ってきたそうです(苦笑)。悪くなるといけないので、水筒のお茶を全部飲んで代わりに水を入れ、その中に枇杷を入れて帰ってきたとの事。一人に一個ずつ配られた枇杷を、私のために食べずにわざわざ持って帰ってきてくれたんです。 

たった1個の枇杷だけれど、私のことを思ってくれた長男の気持ちがすごく嬉しくて涙が出てしまいました。 

周りの友達が食べているのを見て、長男も食べたかったのではないか? 
でも、私のことを思い出して、我慢。 
私が喜ぶだろうと思って、どうしたら持って帰れるか考えた長男。 
受け取った私の喜ぶ顔も想像したに違いありません。

先日からの持久戦・・・一段落はしているものの、長男は私にうるさく言われ、ずっと嫌な思いをしていただろうに、私は人一倍やさしい長男に何かしてあげられているだろうか? 勉強面ばかり見て、長男の本当の良さを見逃していたのではないか? 少しは私の思いが伝わったのかな?と嬉しくもありました。 

私も、また、子供達のために、長男のために、自分に何ができるかを引き続き考えていこう!と思います。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

当時は主人の転勤に伴いあちこちに引っ越していた頃。それもあってか、長男は当時(今もですが)かなり手のかかる問題児で、私は子育てに本当に悩んでいましたが、ひとつひとつ向き合って何とか解決してきました。今、ようやく当時を懐かしく思える心境になれた気がします。

そんな長男も大学受験が希望通りに終われば、長女同様あと2年程で巣立つことになります。長男との闘いの日々(笑)も今思えば本当にあっという間でした。

長男がこの家から巣立つまで、当時の気持ちを思い出しつつ、応援していこうと思います。