脳にいいことだけをやりなさい!(マーシー・シャイモフ 著)
■脳にいいことだけをやりなさい!
著者:マーシー・シャイモフ
訳者:茂木 健一郎
三笠書房
茂木健一郎さんが、帯でこのように言ってました。
「この本はコペルニクス的転回になるかも!」
なので、つい衝動的に買ってしまいました。
頭の使い方に関する技術が散りばめられた本
かと思っていましたが、まったく違いました。
いわゆる『引き寄せ本』的な内容ですが、
心理学や脳科学などの理論を根拠にしつつ、
「幸せは自分の脳が評価する」ということを
唱えています。
★概要
(1)人間の幸せの値は、脳の中にある⇒意識して変えないと、固定する
(2)人間の充足感の要因の50%は先天的、残り50%は後天的なもの
⇒(後天的要素の内10%が財産、地位、仕事、40%が考え方)。
(3)脳にいい7つのポイント
・ネガティブ思考を大掃除
・ポジティブ思考の回路づくり
・愛情表現
・健康
・瞑想(人智を超えた力)
・目標を持つ
・付き合う人を選ぶ
(4)2つの幸せ
・内(脳)からの幸せ⇒ゆるぎない充足感⇒無限
・外から受ける幸せ⇒ 財力、地位、名誉 ⇒有限
(5)脳と人間関係⇒相手の感情が鏡のように自分うつる
(ミラーニューロンの影響)
(6)楽観回路⇒常に楽しい気持ちでいる⇒幸せの値が書き換えられる
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地位や名誉への欲求、金銭欲で充たされる
幸福のレベルは大したものではなく、
現状を常にポジティブに受け入れることで
脳内において幸せの値が増大すると言っています。
その方法を具体的に説いてもいます。
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★感想
オレはこういう人間だ!だから仕方が無い・・・・・
などとつい思ってしまいがちな私ですが、
そのような考え方が丸で無意味であることを
痛く感じさせてくれます。
「チャンスをつかんで幸せ感を充足させる人はいつも
エネルギーを拡大するような考え方、行動を選んでいる」
という意味合いの結論付けも、著者が論理的なのか、
訳者が上手いのか分かりませんが、妙に納得させられて
しまう内容となっています。
コペルニクス的転回かどうかはともかく、
「自分がどんなときに幸せだと感じているか?」について、
改めて考えさせられる本でした。