まるお君、シャンプー台が苦手だったこともあり、ここ数年間、美容院嫌いでした。
元々、美容院に行くほどの髪の長さでもないこともあり、10分カット?のようなところに、髪が耳にかかるようになると、短くなればいい、ぐらいの気持ちで切りに行っておりました。
担当する人によってはビックリするような髪型で帰ってくるので、再会した瞬間に爆笑することもしばしばでした。
『一度、美容院に行って髪型を作ってもらってみたら?そしたらその後暫くまた床屋さん行って短くして、またたまに美容院に行く、てしたら?』
『………、流石にこの前の人、下手すぎたしな…。美容院、行ってみようかな。』
おぉー!!!やっとこの時がキターーー!!!
毒母の行っている美容院は嫌がったので、探していたら、若者が行く感じのメンズ専用美容院みたいなところを見つけたので、まるお君の気が変わらないうちに早速、日曜日に予約✂︎✨。
いざ、お店に入ると、店員もお客さんも若くてイマドキ👬でした。
『ねぇ。毒母、ヤベェ。お客さん、見事に全員刈りあげてる。』
『ほ、ほんとだ。流行りなのね。刈りあげてみる?』
『い、いやだ。そっちじゃない。』
『学校で禁止、て言ってあげる。』
🧔♂️『おまたせしましたー。どんな感じにしましょう?』
『全体的に短くしてもらってこのボサボサ感を無くして欲しいです。あ。学校が刈り上げ禁止です。あとは髪型迷子なので、本人と相談しながらお願いします。』
🧔♂️『はい。眉毛はどうしましょう。』
メニューに眉毛ケアも入ってました。
『何をするんでしょう?』
🧔♂️『長さを揃えて、整えるぐらいです♪』
『そーなんですね。では、お願いします。』
1時間かかると言われたので、若者すぎる店内は居心地が悪すぎたので、スーパーに行って時間を潰しました。
落ち着くわぁ。
少し早めに迎えに行くと、髪が軽くなったまるお君の横顔が
。
おぉー✨やっぱり美容院💇は違うわ。
ただ短いだけじゃない、というか。
あ、寝かされた。今から眉毛ケアなのね。
髪型も軽くなったし、眉毛も整えてもらったら少しは賢そうに見えるんじゃないかしら。
そう思いながら、レジの横でお会計の準備をして待っていました。
🧔♂️『お待たせしましたー♪』
『わ。ボサボサだったのになんか、イマドキになってる✨。』
ニヤニヤ。
ん。なんか誰かに似てるな。
ニヤニヤ。
お会計を済ませて、お店の外に出ました。
『ねぇ…。カットは上手だったよ…、でもさ………、』
あ。分かった。
『おぼっちゃまくんだ!!!』
『おぼっちゃまくん、て誰?ねぇ!!眉毛、変だよね?!!変だよね?!起き上がった時、ビックリしたもん!!変だよね?!』
ガッツリ剃られてる。
『ヘ、ヘ、ヘ、ヘンジャナイヨ!!カワイイヨ!!カッコイイ!アカヌケタ!オトナッポイ!』
『おぼっちゃまくん、て誰。変だよね?!』
『変じゃないよ!イマドキ、て感じだから見慣れないんじゃない?!いいよいいよ👍。』
『眉毛、て何日で伸びる?』
『お酒飲みすぎた翌日とか、意外と伸びてる。』
『髪の毛も短くなって隠せないし、どうしよう。』
『誰もそんなに人の事なんて見てない、て。』
『絶対わかるでしょ!!別人だよ!』
『大丈夫、大丈夫。男子は気づかない。あれ?髪型変わった?ぐらいだよ。』
『パパにも絶対に、なんか嫌なこと言われる!』
『髪型のせいで印象変わったなー、としか分からないって。』
『流石にバレる!みんなにも絶対にバレる!』
『自意識過剰やで。』
『やだやだ。学校行きたくない。変!』
『本当に。変ではないよ。(おぼっちゃま君に似てるだけで)』
『ただいまー。』
『………………。ん?切った…か…?』
『ほらね。』
『………………。パーマかけた?』
かけるわけねぇ。違和感は感じたらしい。
コソコソ『大人っぽく見えた、て事じゃない?』
『ちょっとワックスつけて前髪あげてみる。』
『さっきとどっちの方がマシ?!』
ぶはーーーっっっ。ヤンキーやないか
。気合い入ってんなw
もちろん、口に出してない。
『どっちも変じゃないってば‼︎スッキリ垢抜けた、ていうか、大人っぽくなったな、て感じ。』
『変だよ。別人だよ。もう2度と美容院なんて行かない!!』


















