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ラジオディレクターの悲劇

このブログは、最近引きこもり気味の僕が、リハビリを兼ねてはじめました。このブログを更新するために、できるだけ外へ出ていろいろな発見をしようと思っています。それと友人である荒木ちゃんの観察日記も読んでみてください。

今をさかのぼること10数年前、
高校生の僕は、はじめて髪の毛をブリーチしました。
当時、茶髪にするのは、不良かバンドマンだけでした。
今みたいに、誰でも茶髪にする時代ではなかったし、
まして、ブリーチ剤が一般的に売ってなかったので、
オキシドールで、それこそ脱色していたんです。

それから、去年の夏まで、ほとんど茶髪か金髪。
ですから、頭皮に負担がかかっていたんでしょう。
最近、少し復活してきましたが、
まだ、気を抜けない戦いが続いています。
そんな僕に気を使ってか、
荒木ちゃんがある休日の出来事をしてくれました。

そうそう、その前に荒木ちゃんについて
もう少し詳しく話さなければなりません。
荒木ちゃんは、某有名予備校、数校と大学で
おしゃべりしながらギャラをもらっている講師です。
一応先生なんで、スーツ姿の時が多いんです。
とってもお洒落に気を使う人なので、
ネクタイとかYシャツ、カフスとかとっても派手なチョイスをします。
そして、ヒゲ。これもこだわりをもっていて、
女性用の眉毛そろえる電動カッターで
常に同じ長さの無精ヒゲを演出しています。
あ、大事なことを忘ておりました。
荒木ちゃんの頭髪は20代半ばから不毛の大地、
久しくスキンヘッドでございます。

想像してみてください、派手なスーツ姿に無精ヒゲ、
それに色の入った眼鏡。そして、スキンヘッド。

そう、普段の荒木ちゃん、見た目はアジア系のマフィアなんです。

で、話を戻すと休日の荒木ちゃん。
休日ですから、さすがにスーツではなくジャージの上下。
そして、原チャリに乗って近所のコンビに出かけたんだそうです。
休日の昼下がり、お天気も良く、
とってもゆったり気分で、原チャリにまたがる荒木ちゃん。
法定速度を厳守したスローな走行だったんでしょう。
すると「プ、プー」というクラクション音が・・・
ミラーで確認すると、黒塗りのヤンキー車だったそうです。
きっと、ジャージ姿のヘボヘボなおっさんバイクに
ヤンキーちゃんは、イライラしちゃたんでしょう。
でも、そこが甘かった。

ちょうど目の前の信号が赤に変わったので、
そのクラクションの音に振り返ることなく、
停止線で原付を止めたのだそうです。
もちろん、クラクションを鳴らしたヤンキーちゃんの車も
止まりました。

荒木ちゃんは、停止線で停止すると同時に
原付を降り、スタンドを立ててヘルメットを脱ぎました。
ジャージ姿のヘボヘボ親父が、スキンヘッドの休日のマフィアに変身。
そして、クラクションを鳴らしたヤンキーちゃんの車に向けて
歩き出したのです。
「あの~」
そう言いながらヤンキーちゃん車に近づきました。
すると、運転手は知らん顔。
今度は、運転席のガラスをコツコツとノックしながら
「あの~」
と話しかけました。
しぶしぶ窓を下ろすクラクションを鳴らした運転手。
「あの~、僕、何かご迷惑おかけしましたか?」
「何のことですか?」
ガムを噛みながらも敬語のヤンキーちゃん。
「いや、クラクション鳴らされましたよね。
  もし、ご迷惑かけたなら謝らなければ・・・と思いまして」
徹底的に低姿勢なマフィアに対し、
「え?知りません、クラクションなんて鳴らしてませんよ。」
と答えるヤンキーちゃん。そして、助手席で寝た振りをするヤンキーちゃんの彼女。
これ以上やると、彼女の手前、ヤンキーちゃんもかわいそうだと思い、
荒木ちゃんは、原付に戻ろうとしたのだそうです。
すると、一目散に走り去るヤンキーちゃん号。
信号を見ると、青に変わっていたそうです。
そして、ヘルメットをかぶりながら荒木ちゃんは一言

「ハゲてて良かった」