■特別捜査・密着24時ショートストーリー■
『天王寺さんと夏祭り』
○○「やっと終わった~!」
報告書を書き終えて、伸びをしながら席を立つ。
○○「桐沢さん、これ、例の強盗事件の報告書です。お願いします」
桐沢「おお、お疲れさん」
花井「なんだ?お前、まだ報告書書いてたのか?」
○○「はい。そーですけど?」
花井「遅い。何時間かかってんだ」
○○「いや、これでも最近早くなった方なんですけど…」
花井「朝からやってたやつだろ?もう昼過ぎてるぞ」
○○「え…?」
私は慌てて時計に目をやった。
とっくに昼を過ぎている。
○○「うそ!!全然気づかなかった…」
八千草「○○ちゃんがお昼に気づかないなんて珍しいね!」
京橋「全くです。ダイエット中なのでしょうか?」
○○「いえ、ダイエットなんてしてませんから」
京橋「女性らしいふくよかな感触もいいですが、スリムなウエストラインもそそ…」
○○「なんの話ですか!なんの!!」
花井「○○が昼飯抜くなんて…病気じゃないのか?」
浅野「雪が降る…っていうか降ってほしい…」
○○「それ、浅野さんの願望ですよね?残念ながら外は晴天ですから!むしろ今日の最高気温35度超えるらしいですから!」
天王寺「こんだけ暑いんやから、○○が夏バテで食欲無くてもしゃーないで」
○○「誰が夏バテですか?残念ながら食欲はありすぎて困ってますから!っていうか、お昼って意識した途端にお腹すいてきたんですけど…」
桐沢「ハハ、○○、昼飯行ってこいよ」
○○「やった!じゃ、cogo壱カレーライス600g行ってきまーす!」
こうして、私は二課を後にした。
天王寺「ちょっと、待ってや!」
エレベーターのドアが閉まりかけたところで、天王寺さんが中に滑り込んできた。
天王寺「間に合うた!」
○○「そんなに慌てて、どうかしたんですか?」
天王寺「ちょっと鑑識までなー♪」
と、言いながら隣に並んで私の肩を抱く天王寺さん。
○○「…っていうか、くっつき過ぎなんですけど」
天王寺「誰もおらんからええやん♪」
確かに、エレベーターの中は私と天王寺さんの2人きり。
…だけど、ここは警視庁。
○○「…誰かに見られたらどーするんですか?」
天王寺「そんときはそんときや」
○○「そういう問題じゃ…」
天王寺「なぁ、今日何の日か知ってるか?」
○○「え?」
何の日って…
誰かの誕生日?
天王寺さんの誕生日はこの間だったし…
建国記念日?
勤労感謝の日?
ポッキーの日?
…いや、あれは11月11日だっけ?
○○「さ、さぁ…?」
天王寺「なんや?知らんのか?」
○○「はい」
天王寺「夏祭りや」
○○「へっ?」
天王寺「○○んちの近所。花火大会もあんで」
○○「祭り…ですか?」
知らなかった…
天王寺「今日は定時で退勤すんで!」
○○「え…」
それって…
思わず天王寺さんを見上げる。
得意気に微笑む天王寺さん。
天王寺「久々のデートやな」
○○「は、はい!」
天王寺「いや、ええで?浴衣やなくてええからな?浴衣姿見たいとか贅沢言わへんからな?本当に浴衣やなくてええからな?」
○○「……めちゃくちゃ強要されてる気がするんですけど…」
天王寺「へへへ」
○○「遠回しなんだから…私の浴衣姿が見たいなら見たいって素直に言えばいいのに…」
天王寺「べ、別に見たない!…こともないで」
○○「ぷ…」
天王寺「し、しゃーないやん!男はそんなもんや!」
○○「頬、真っ赤ですよー」
天王寺「う、うるさい!」
天王寺さんの脇を突っつきながら、あることに気付く…
○○「あれ…?天王寺さん…このエレベーター動いてなくないですか?」
天王寺「ん?…ほんまやな」
○○「故障ですかね?」
天王寺「…いや、ボタン押してへんわ」
○○「え゛…」
○○「襟ヨシ、帯ヨシ、髪型ヨシッ!!」
全身鏡の前で、自分の姿を確認する。
これで三度目…。
着付けの為に定時で退庁した私。
浴衣を着て、祭りに行く準備を整え、あとは天王寺さんが来るのを待つだけ。
さすがに2人一緒に定時であがるわけにもいかず、天王寺さんは報告書を片付けてからそのままうちに来ると言っていた。
…そろそろ来るはずなんだけどな…
なんだか落ち着かなくて…何度も携帯の液晶を確認してみる。
旦那さんの帰りを待ってる奥さんの気分…
結婚したら、こんな感じなのかなー?
なんて、妄想していると…
携帯が鳴り始めた。
『下で待ってる』
天王寺さんからだ!
私は急いで家を飛び出した。
エレベーターを降りると、エントランスから外を見つめる天王寺さんを見つけ、声をかける。
○○「天王寺さん、お疲れさまです!」
天王寺「おー、本当に疲れ…」
と、天王寺さんが振り向いて、私を見た途端、驚いたように言葉を失う。
天王寺「お、お前…それ…」
○○「え、変ですか?」
天王寺「いや…」
○○「急だったんで、古い浴衣なんですけど…」
天王寺「いや…ちゃう……」
私を見つめたまま、口に手をあて固まる天王寺さん。
そ、そんなに似合わない?
いや、たしかに古い浴衣だけど、和柄だから流行なくいけるはず…
それに浴衣着てこいって言ったの天王寺さんだし…
っていうか、もしかして気合い入れすぎた?久しぶりのデートだったからかなりテンション上がって化粧濃かったかも…
あれこれ考えていると、天王寺さんがボソッと呟いた。
天王寺「……めっちゃ可愛い」
○○「え…」
天王寺「あ、あかん…みんなに自慢したいけど見せたないわ…」
○○「ぷ、なんですかソレ…」
天王寺「なぁ、祭り中止にせえへん?」
○○「な、何変なこと言ってるんですか!それ彼氏の欲目ですから!早く行きますよ!せっかく浴衣着たんですから!」
天王寺さんの言葉が照れ臭くて…
素直に喜びを表現出来ず、私は敢えて聞き流すふりをして、天王寺さんを引っ張っるように祭りへと出掛けた。
2人歩いて神社に向かう途中。
神社に続く長い歩道の両脇にたくさんの出店が出ていて、すでに多くの人達で賑わっていた。
○○「あ、天王寺さん!焼きそばがありますよッ!!たこ焼きも!!」
天王寺「えっ?もう食うんか?御参りが先やろ普通」
○○「…で、ですよねー!先、御参り行きましょう!」
お賽銭を入れて、両手を合わせる。
『来年も天王寺さんと一緒にここに来れますように…』
町内にある小さな神社。
境内もたくさんの人が御参りに訪れていた。
天王寺「なぁ、何お願いしたん?」
○○「天王寺さんは?」
天王寺「ヒミツや」
○○「じゃあ私もヒミツです♪」
天王寺「気になるやん…」
○○「気にしててください」
天王寺「…これ以上気にしてたら禿げるわ…」
○○「そんなにいつも気にしてくれてるんですか?」
天王寺「当たり前やん」
○○「ふふ…」
天王寺「な、何がおかしいんや?」
○○「いや、天王寺さんが禿げないようにお祈りしといた方がよかったかなーって…」
天王寺「ホンマや…これ以上○○のこと気にしてたら、職務に支障をきたすわ…」
○○「気にさせすぎて、すいません。以後気をつけます」
天王寺「しゃーないわ…彼氏の特権やもんな…」
と、天王寺さんが苦笑しながら左手を差し出す。
私は自然にその手を握った。
どちらからともなく指を絡めて…
『恋人繋ぎ』
そのまま、私たちはお互いの温もりを感じながら、露店を歩いた。
○○「あーお腹いっぱい」
天王寺「いや、食いすぎやろ…」
○○「だってお腹すいてたんですもん」
露店で焼きそばや焼き鳥などを買い込んで、うちでちょっと遅い夕食。
天王寺「○○が腹減ってないときなんかあるんか?」
○○「今、減ってませんよ?」
天王寺「そりゃ、あんだけ食べたんやから当然や!まぁ、しゃーないから、このリンゴ飴は俺が食べたるわ」
そう言って、天王寺さんがリンゴ飴を食べようとする。
○○「あ、私のリンゴ飴っ!」
天王寺「へへ、早いもん勝ちや!」
私は、天王寺さんからリンゴ飴を取り上げようと手を伸ばした。
天王寺「隙アリ!」
○○「あ…」
そのまま手首を掴まれ、ぐいっと引っ張られる。
気づいた時には天王寺さんの胸の中に収まっていた。
天王寺「…捕まえた」
自然と視線が絡み合う。
天王寺さんの顔がゆっくりと近づいてきて…
この瞬間のドキドキは…未だに慣れず私の胸をキュンと締め付ける。
私はゆっくりと瞳を閉じた。
天王寺さんがすっと帯に手を掛ける。
遠く…
ドンッと花火の打ち上がる音だけが響いていた…。
END…
7月から書きかけだった奴ですwwwwww
季節外れでスイマセンwwwwwwwwwwwwww
つーか、妄想小説、いいペースでアップできてるァタスを誰か、褒めてwwwwww←誰も求めてないwwwww
■特別捜査・密着24時妄想夢小説ショートストーリー■
□■目次■□
■天王寺豊の場合
■京橋克之の場合
■桐沢洋の場合
■花井一沙の場合
■木村さんvs二課
前編
■野村さん
■シーズンストーリー
■good morning
天王寺豊編
桐沢洋編
浅野修介編
八千草瑛希編
花井一沙編
京橋克之編
■ブログネタショートストーリー■
■SP&特捜コラボ

