月曜日の朝

その日はいつもと同じように

時間と苦闘しながら ばたばたしながら車に乗り込み

いつも違ったのは 一度車の所まで来て

車のキーがないことに気づき 家に戻ったこと。

さらに言えば 

そのときに 手に持っていた荷物を車の屋根に載せたこと。

載せたときに いやな予感はしたんだ。

荷物を屋根にのけたまま発進して、路上に荷物を落としたことがあったなって

だから それだけは避けようって。

だから 車のキーを開けたときに 真っ先に確かめたんだ。

屋根の荷物を確実に車の中に入れることを。

スマホを除いては。

スマホがないことに気づいたのは

走り始めて20分たった頃だった。

確かにスマホは手に持って出たはず。

それは勘違いだったか。

思いが交互しながら取り合えず家に電話。

こういうときに話が通じる家族がいない。

あきらめて、というか家に置き忘れてきたという可能性にかけて

そのまま仕事へ。

でもこのときのいやな予感があたるんだよな。

以下つづく。