雨が降ると、きみを思い出します。

そんな記憶は ない筈なのに、僕はいつも びしょ濡れのきみを 思い出すのです。

濡れて 冷たい きみの肌を、僕はずっと、きみに逢うよりずっとまえから 知っていました。

雨の匂いが、僕の記憶を濡らしていきます。

渇いた僕を 癒すように、僕の記憶は きみで満たされていくのです。

雨が降れば きみを思い出す。
雨が降れば きみに逢える。
雨が降れば きみは甦る。

雨の匂いが 僕をこんなにも震わせる。
きみの匂いが 僕をこんなにも狂わせる。

陸地など なくなるほどに、降り続ければいい。


想うだけでは
つたわらないから。

きみに きみに
はやく 逢いたい。

だきしめて

僕の ぬくもりが

直接 伝わればいい。

きみが 必要なんだ。

きみに いてほしいんだ。

どうか

繋いだ 手から

愛しさが
伝わりますように。


きみに 触れたい。

これは 病だ。

僕は どこかが
おかしいんだ。

きみを 壊したい。

誰も きみを
見つけないように。

閉じ込めて
隠してしまいたい。

永遠がみえる。

美しい 病だ。

きみを苦しませるだけの

哀しい 病だ。

きみに 触れたい。
きみに 触れたい。

僕はもう

このまま 消えてしまって かまわないんだ。