初投稿です。至らない点などありましたらコメントで指摘いただけると幸いです。
注意:前置きがやたら長いです。長文耐性のない方は十分注意して読んだ方が良いかと思われます。
唐突ですが皆様は、第二次世界大戦をどう考えますか?起きない方がよかった、と考えますか?
私だって起きない方がよかったと考えています。ですが、そこから得られるものは何でしょうか。
戦争の悲惨さ?―それは第一次世界大戦で得られました。だから国際連盟ができました。
技術の恐ろしさ?―それも第一次世界大戦で多くの人が思い知らされました。
第一次世界大戦でそのようなものは知らされています。それは記録として残っています。
このことから、第二次世界大戦を起きなくてもいい戦争として評価する人々も少なくありません。私もその一人だったりします。
しかし、そこから学ぶものが何一つない、という言い分は少し違うかもしれません。今回は、人間が過ちを繰り返す原因を高校生なりの解釈で意見したいと思います。
⚠⚠⚠これはあくまでも一人の高校生の意見です。⚠⚠⚠
先ほども例に挙げた第二次世界大戦について。皆様は、この戦争ではいったい何が特徴的だったと考えますか?いったい何がここまで大規模な戦争を招いたと思いますか?
どうでしょう、考えはまとまりましたでしょうか。
私はヴェルサイユ条約、世界恐慌などいろいろな原因があると考えました。
では、次にこの戦争から学べるものは何なのでしょう。
ドイツと日本にクローズアップすることで私は自身の考えを得ました。
この二国は共通点があります。資源が少ない国であること、工業力がかなり発達していた…などの共通点がありますが、何といっても崇拝の対象となった人間が居たからでしょう。
ヒトラーと天皇です。(批判するわけではありません)
WW2のドイツ国民は第一次世界大戦の雪辱を果たすため、威信あるドイツのため、リーダーであるヒトラーを崇め戦いました。これはヒトラーの支持率が根拠です。
同じく日本はWW2以前、大日本帝国憲法制定時から「天皇ハ神聖ニシテ犯スベカラス」という文節から神格化されています。
分かりやすい例は、神風特攻隊です。天皇陛下万歳、と叫んで特攻する兵士たちを見てどう思いますか?私はとても怖く、残酷に思います。
ドイツでも同じく、支持率が90%と、国民全体がヒトラーを崇拝していた、とまで言われています。周りの人々が当たり前、と言わんがばかりに右手を挙げています。どう思いますか?
ドイツ、日本はほとんど洗脳に近いような形で教育されていたのです。この二国がWW2で最も猛威を振るった国であることは言うまでもありません。
ならば、ここから学ぶこととは?
神格化された人物がいる、というのは兵士の士気にも影響し、大きな戦果を挙げる一つの手段であるということ。一種の指導者論にもなりますね。
…ここまでだらだらと解説してきましたが、これはあくまで私の意見です。
では、皆様はどう思われますか?第二次世界大戦において、何が学べると思いますか?
このことに興味がなければ、分からない、で済むでしょう。あくまでこれは一例です。皆さまの中には確たる意見をお持ちの方はいらっしゃるかもしれませんが、大半の方はどうでしょうか。
⚠⚠⚠これから私が書く記事の中で大きな中核となるテーマ、「批判的思考力」を交えて書かせていただきます。⚠⚠⚠
というか、ここからが本編になります。前の文章は予備知識・導入となります。長くなって申し訳ない。
平和教育において、皆様はどういった学ばれ方をされたでしょうか。WW2を再び取り上げます。
日本では、「WW2の責任は我々敗戦国が負っている。それは我々が侵略したからだ。侵略はいけない。戦争は起こしてはいけない。」という風に習った覚えがあります。先生が一方的に大日本帝国を批判するばかりで、戦争はいけない、と言っていたことしか覚えていません。
ここで私は、日本の平和教育は未来の戦争を止めるのにどの程度効果的なものなのか、という疑問が生まれました。
ここで、再びドイツと比較してみましょう。私のクラスにドイツからの留学生がおり、その留学生から得た情報です。
ドイツでは、戦争が起きた過程と結果をやった後に、何がいけなかったのか、またどうすれば止めることができるのかということを皆で考える。お互いに意見を出し合い、色々な意見を聞いて戦争と平和に対しての理解を深める。 だそうです。
日本の平和教育は戦争は起こしてはいけない、ということを伝えるのに必死になりすぎて「なぜ」いけないのか、「どうしたら」戦争を止められるのかということに意識が向いていないように思います。一方的に伝えるだけで、深い理解を生み出すことができていないのです。日本人の平和ボケもこれらが原因だと私は考えています。かくいう私もその一人ですが。
人は学ぶことにより予防策、解決策を考えます。しかし、私たち日本人は「学んで」いるのでしょうか。事実を知るだけで、その先の学びに触れられず、終わっている気がします。
私個人の結論として、「なぜ」と「どうしたら」、が無い平和教育に効果はあまり期待できません。
皆様は、どのように考えますか?
高校生として、今ある平和教育を受けているひとりとして、批判的なものの見かたをしてみました。初めての投稿なので、至らない点があるかと思います。ご指摘いただければ今後の活動における改善と励みになります。
- 個人や国家、思想の他諸々に対しての批判は行っておりません。
- 特定思想に偏ることはしていないつもりです。
- 自身の意見を根拠立てて説明するため、特定の本、サイトを引用させていただいております。法に順守した手法での引用のみしか行っておりません。
参考文献・サイトなど
- 「不必要だった二つの大戦」著:パット・ブキャナン
- ドイツの歴史教育 川喜田 敦子
- ヒトラーの支持率に関する情報 https://thepage.jp/detail/20171005-00000010-wordleaf?pattern=1&utm_expid=90592221-90.XuDNLc76QeGwwGjZsGOLmA.1&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.co.jp%2F