小林研二からの不自然過ぎるメールに不安を感じた私は、持っていた旦那の携帯を調べる事にしました。
女っ気も無く、真面目で大人しい性格の旦那が浮気だなんて・・・そんな事は考えた事も無かったので、彼の携帯を調べる事で、何の疑いも出て来ず、安堵したい気持ちが大きかったと思います。
私は小林研二からのメールが他に無いか、今にも破裂しそうな心臓を押さえながら、メールの受信履歴を一つずつ遡りました。
「明日のお昼は私が奢るからね。」
「今日は何時までいれそう?遅くまで大丈夫なら、うちでDVD観よう?」
「ごめん!今日のお昼は○○さんと食べる事になっちゃった!」
「おはよ!大好きだよ★」
「おやすみ。ちゅっ★」
「今日も楽しかった!お魚もおいしかったよ。ごちそうさまでした!」
「わかった~!じゃあゴム買っとくね(笑)」
「終わったよ~。あとどのくらいかかりそう?」
小林研二・・・男の名前だけど、それは確実に女性でした。
しかも、肉体関係のある、旦那にとって特別な存在・・・。
私はメールの受信履歴を閉じ、写真のフォルダを見ました。
保存されていた写真は、風景のようなもの、食べ物、そして・・・女性とのツーショット、その女性の裸、その女性と旦那の結合している性器・・・。
息が出来なくなるほど、苦しくなりました。
信じて疑わなかった旦那が、こんな事をしていたなんて・・・。
溢れ出す涙と、とめどなく襲ってくる吐き気で、私はトイレに閉じ篭りました。
もう、死んでしまおうか・・・
そんな事を考えていました。