こんにちは!今回は「性描写がスゴい!」と思うゲイ映画を5つ紹介してみようと思います。下ネタ記事なんで、間違って来ちゃった人は引き返してね!



ここで紹介する作品には、それぞれ「エろ度」という判定を付け加えていますが、これは私(ゲイ)がその作品にどれだけ興奮したかっていう個人の尺度(性癖)によって測られたものになりますので、あくまで参考までに。


ちなみに、どーでもええかもしれんけど、有名なLGBTQ作品と比べると『君の名前で僕を呼んで』はエろ度★★★(3/10)、そんで『ブロークバック・マウンテン』だとエろ度★★(2/10)ぐらい...ってところかな?


作品の内容に大まかに触れつつ紹介していますが、ラストなどのネタバレはしていません。別に一語一句読みたくないって人は素早くスクロールしてもらってもいいんですが、赤い色で強調されている文は、作品を観る前に留意しておいてほしい点を書いているので読んでくださいね!では、どうぞ。



















『ゴッズ・オウン・カントリー』(God's Own Country)


まず始めは「入門編」ということで、批評家にも視聴者にも高く評価されているこちらの作品です。田舎の牧場で酪農業を営み生計を立てるジョニーは、一緒に暮らす両親に自身の性的嗜好を隠しながら、ゆきずりの行為に孤独を紛らわす空虚な日々を過ごしていた。そこへ季節労働で雇われた移民のゲルゲオがやって来てジョニーと共に働き始める。最初は衝突していた2人だけれど、おなじ時間を共有していくうち、お互いに想いを寄せるようになって...


雄大な自然と歴史を育み「神の恵みの地(God's Own Country)」とも呼ばれるイングランド北部ヨークシャー地方の飾らない風景を背に、2人の男の静かなロマンスが描かれるゲイ映画です。そして、そんな主役の2人のどこか素朴な雰囲気やルックスがとってもエろ...魅力的なんだよな。チソも拝める♥️


広大な景色と対比するように閉鎖的な価値観に蝕まれ、孤独を募らせていたジョニー。そんなジョニーが感じる窮屈な閉塞感冷たい空気感が、始めは見ているこちら側の肌にも伝わってくるようで、それが切なく影を落とす作品なんですが、ジョニーの凍った心がゲルゲオによって溶かされていくにつれて、どんどんと映画自体も優しい空気に包まれていくんだよね。


って、やっぱツンデレやったんやね、あんた♥️


ええ、ってます。でもそう、これはBLなんです!...って言っちゃってもいいですか!?やっぱりジョニーとゲルゲオの精神的な攻受の関係性が少しずつ逆転していく過程が爆萌え尊いんだよな~。ってか、こりゃヤンキーと優等生みたいな王道ボーイズラブの展開やんな!(えせ関西弁、失礼致しました...)


あとは、一語一句セリフに起こされていなくても、お互いへの愛情とかトキメキみたいな感情を丁寧に繊細に伝える2人の表情演技や仕草、これがもう何よりも儚くって惹き付けられるの!そんでもって、泥臭く野性味に溢れていて、決して「艶やか」って感じではないながらも、その都度その都度の2人の心情や関係性、またその変化を伝える濡れ場の数々にもドキドキするのよな!


徐々に絆(ほだ)されてゆくジョニたん...♥️
ちな、2人が食べてるのは「ポットヌードル」というイギリスのカップ麺で

「宇宙一マズい」からゲルゲオは砂糖をかけて食べてるらしい。


ちなみに監督のフランシス・リーは、本作の舞台であるヨークシャーの出身でゲイであることを公にしていて、そんな監督自身の幼少期の経験などもストーリーに活かされているそう。ということで社会的な視点でも彼らの物語を描いてはいるんですが、でもとにかく画面の中にはふたりだけの世界が広がっていて、見終われば最後は心暖まるロマンス作品として胸に刻まれると思います。


似たような設定で『ブロークバック・マウンテン』と比べられたりもする本作ですが、サッドエンド(悲しい終わり方)が苦手って人でも安心してご覧いただける内容になってますよ。ぜひ気負わずに観てみてください!


とゆーわけで、まだ未履修の人にも一度は見てほしい現代の名作と言って間違いないLGBTQ映画なんですが、モザイク必須のヌうドは良いとしても、子羊の皮を剥ぐ、みたいな生々しいシーンなんかも(こらまたキュンとするシーンではあるんだけども)あるので、一応注意してくださいね。


エろ度

★★★★★(5/10)


フロンタル(全裸ヌうド)、あり

どぴゅっ!(白濁液が映る)シーン、なし











『キングコブラ』(King Cobra)


実在するゲイポノレノ俳優「ブレント・コリガン」(本名はショーン・ロックハート)の半生と、彼の周りで起こった事件を通してゲイポノレノ業界の裏側をエロティックスキャンダラスに描いたクライムサスペンス映画です。


ゲイポノレノの撮影をするため、母親に嘘をついてペンシルベニアへとやって来たショーン。そこで彼を待っていたのはカメラマンのスティーブン。スティーブンが運営する会社「コブラ・ビデオ」と契約を結んだショーンは「ブレント・コリガン」と名乗りゲイポノレノの世界へと足を踏み入れる。


真ん中がブレント・コリガンを演じるギャレット・クレイトン

撮影した動画が公開されると、瞬く間に人気に火がつきブレントはスターに。しかし、17歳という年齢を偽ってアダルト動画に出演していたブレントの周りでは次々と不測の事態が起き、ついに物語は最悪の展開を向かえる...


とってもショッキングなストーリーなんですけど、これはウィキぺディアにも載ってる本当に起こった事件を元にしているんですよ。もちろんフィクションの域を出ない部分もありますが、登場人物たちの名前はスティーブンというキャラクター以外、実際の事件に関わった人物の実名と同じです。被害者も出た事件をエンタメ色濃いめに描くことには賛否両論あると思いますが...


そんな本作で主役のブレントを演じるのは、この映画で新境地を開拓したと言われるディズニーチャンネル出身のギャレット・クレイトン。大胆な濡れ場やヌうドも披露して、ディズニーのイメージを払拭してます。そのブレントをポノレノ業界へと引き入れるスティーブンを演じるのは、意外にも大御所の名俳優クリスチャン・スレイター。...こんな作品にも出るんだね。


『プリティー・リトル・ライアーズ』も観てたけど、
あの時とはまた違った魅力を振り撒いていたキーガン・アレン(左)
かわちぃかった♥️

あとはコブラ・ビデオのライバル会社を運営するゲイカップルをジェームズ・フランコ(ジョー)と『プリティー~』のキーガン・アレン(ハーロー)が演じてます。なかなかの一流キャストが攻めの演技で魅せる(受けもいるけど...)クレイジーで危険なゲイの世界を覗いてみては?


エろ度

★★★★★★(6/10)


フロンタル、なし

どぴゅっ!シーン、なし











『性の劇薬』(英題:Dangerous Drugs of Sex)


ここにてアジア作品を投入しますね。十八禁のBLマンガを原作にした日本映画です。人生に絶望してビルの屋上から飛び降りようとするサラリーマンの桂木。そこへ突然、謎の男が現れる。その男は桂木を止めると彼を連れ去り、身ぐるみを剥がして地下室のような場所に監禁する。男の目的とはいったい...


捨てるなら…その命、俺によこせ!!!(合理的提案です)

薄暗い陰湿な雰囲気漂う部屋で、正体不明のイケメン男に身体を弄ばれ、あれこれやら後ろやらやらやらを開発され調教される...って、こらサイコホラーなのでは?とも思えるストーリー、さらには張り詰めた空気の中で繰り返し反復される怪しげな旋律が、まるでサスペンス映画の演出のよう。


かとも思えば、しかし事の真相が明かされるとラスト30分はガラッとお話のトーンが変わり、そのままテンポよく絶頂のフィニッシュを迎えます。最後に残酷な過去と運命が2人を引き合わせたと知った時、そして2人が導く結末を目の当たりにした時、きっと、あなたの頬にもが伝う...かも。


センセーショナルな体験を通して「」そして「」を生肌で感じ、否応なしにも生きる事とタヒぬ事に対する人間の無力さと人生の儚さを思い出させられる主人公の姿が、人間の根幹的なテーマを見る者にも突きつけます。


ゲイのロマンポルノだとも称され、肌色を多量に盛り込みつつ重厚なテーマも扱っていて、もちろん万人受けする作品ではないだろうけど、ちゃんと救いもあるので見終わると意外と(いろんな意味で)スッキリするかもですよ。


画像はオフィシャルサイトからお借りしています


んでこれはもう、なんと言ってもリスキーな役を全力で引き受けた主演俳優さん2人の役者魂に称賛をあげるしかないよな!あんな台詞やあんなシーンも真剣に向き合って演じられるなんて、やっぱり役者の方ってスゴイ!そんで、ギリギリを攻めに攻め趣向を凝らした作品作りで、原作へのリスペクトを込めた年齢設定での映像化を実現してくださった製作陣の皆様にも感謝感謝です。


ただ最後に申し上げておくべきなのは、本作は現実と非現実の違いが分かる良識のある大人のための映画です!自タヒ・監禁・同意なしでの性行為...といった、トリガー(トラウマなどの引き金)になりうる要素が含まれているので、その点は留意しておいてくださいね。また不安な方は視聴をお控えください。


エろ度

★★★★★★★★★(9/10)


フロンタル、なし、巧みすぎるカメラワークが見事です

どぴゅっ!シーンはフェイクだけど、あり



『湖の見知らぬ男』(Stranger By The Lake)


舞台はフランスのとある湖。周囲を森に囲まれたその湖は同性愛者の男たちが集うヌードビーチだった。そこに通う主人公のフランクは、ある日一人の男に目が留まり、どこかミステリアスな雰囲気を身にまとった彼に惹かれていく。しかしそんな中、湖ではショッキングな事件が起きて...


まるで自然を絵画のように切り取った舞台背景にラブサスペンスを絡め、そこにクィアなライフスタイルも描写した本作。途中から段々と雲行きが怪しくなっていくなぁと思ったら、みるみるうちに最後はスリラー!って巧みに組み立てられた斬新なプロットがコアな目を持つ批評家をも納得させた人気作です。



危険な男を愛してしまった主人公の揺れる乙女心を儚げに描いた心理描写や木々が生い茂る自然の森の中を「発テン場」として描いたユーモラスな描写も面白くて秀逸。感性を刺激するアートハウス作品として、大衆映画には見飽きたって人にはオススメかもです。もちろんフランス男のモロ生フランスパンを拝みたいって人にもね!(日本では配信等はされてないみたいですが...)


ちなみに見てると何となく分かると思うけど、性描写がハードめなシーンでは監督と俳優の意向で影武者(ボディーダブル)を使っているそうです。


エろ度

★★★★★★★(8/10)


フロンタル、あり

どぴゅっ!シーン、あり











『Equation to an Unknown』(原題)


最後はこちら。ポノレノ黄金期と呼ばれ、劇場で公開されるポノレノ映画が最盛期を迎えていた1980年に公開のゲイポノレノのクラシック的作品です。お話の主人公は流浪のバイク乗り。(出演者が皆似たようなルックスなので分かりにくいですが...)愛棒のバイクに股がって旅へ出た一人の青年が、ゆく先々で出会う男の子たちにも股がったり股がられたり...


スポーツクラブのロッカー室、宿屋の一室、バーのお手洗い、鉄道が通る陸橋の下、納屋、ノーマル、集団、0721、手コキ、姦、リン姦...青年が旅する先々の様々な発テン場的スポットで、様々な少年たちが、様々なシチュエーションで行きずりのホもエろ情事に勤しみます。でもってクライマックスは、演者総出演の乱香パーティーと、目まぐるしく進んでゆく90分のストーリー展開の中で、当時も現代もそう変わらない普遍的なゲイの恋愛観を描きます。


情緒漂うレトロな映像美で映し出される、うるわしき美少年たちが己の秘められた欲望を解き放つように快楽へと身を捧げてゆく姿がかしくエろ...いや、こりゃエモい!度々繰り返されるテーマ曲のような旋律も耳に残ります。


近年には4Kのレストア版なんかも製作された、フレンチゲイポノレノの代表的な作品として現代でも親しまれている本作は、アート作品としても一見の価値アリな作品ではあるんですが、念のためちゃんと言っとくと、これは「ポノレノ」ですので、BLや一般的なLGBT映画のノリで観るものではありません。間違った解釈で観てしまったりしないように注意してくださいね。


エろ度

★★★★★★★★★★(10/10)


フロンタル、あり

どぴゅっ!シーン、あり










そんなわけで、エろ...いや、ホもエろという観点からオススメの映画を紹介してみました!なんの役に立つかは分からんけど、なんかの役に立つことを願ってます。どの作品もストーリーが面白かったり、エろ抜きにしても見る価値があると個人的に思える作品なので、ぜひ気になった方はウォッチリストに加えてみてくださいね。それでは~