こんばんはー!突然ですけどタイトルの通りです。このブログで4つも記事を書いてしまった『Heartstopper』の熱が冷めやらない今日この頃ですが、じつは言ってなかったけど、このドラマも見てました。


KinnPorsche The Series


!!!で、そんな『KinnPorsche』が最終話を迎えたちゅーことで、今まで特に記事にしようと思ったことはなかったんですけど書いてみます。


とゆーのも、最終話が「なんのこっちゃ」な展開の連続だったので、ネットやSNSで色々な人の考察や推理を読んでたんですけど、なんか面白いなーって思った意見が沢山あったんで、考えを整理するためにも記事を書くことにしました。長ったらしいので、時間がある時に読んでくれたら嬉しいです。


で、まず注意なのがネタバレありです!シリーズを最終話まで全部見終わったという前提で「VegasPete尊い~」とか「アクションシーンがヤバすぎた~もうひとつの銃って///////」とかそういう感想は割愛して、最終話であった出来事の考察をダラダラと書いてますのでご了承を。


あと、もうひとつ!この記事に書く考察(的なもの)は、あくまで個人的な妄想に基づく推理で、それが真実だという確証はもちろん、ないですよ!いち意見として受け止めてくだされば幸いです。


あとボク(筆者)は原作を読んでもなければ、頭が良いわけでもキレるわけでもないので、たくさん矛盾があるかもしれないし、英語字幕で見たのでセリフやそのニュアンスは正確なものではない(日本語の字幕とは違うかもしれない)のでそれも多目に見てください。




*画像は全てTwitterやIG、公式からお借りしました



では、前置きが長くなってしまったんですけど、あらすじはすっ飛ばして、まず最終話で解けなかった大きな謎のひとつが、PorscheとPorcheyのお父さんを殺したの結局は誰?問題ですよね。


「Gunが撃った」(←なんかオヤジギャグみたい)と主張するKinnのお父さんKorn(僕はノブって呼んでるwてっゆーか、どっかで見たことあると思ってたら『Love of Siam』のお父さんだったわ、この方)と「Kornが撃った」と主張するマイナーファミリーのGun。


結局、ドラマの中ではGunがお父さんを撃ったという感じで落ち着いたよね。(Kornの主張が無理やりでも通った形)そしてKornはNampheungを連れ帰り、その後Nampheungが薬を飲んで自殺を図ろうとしたところをKornが助けたという具合にまとまっていました。これはKornの思惑通り。


ここからは根拠のない推測と妄想ベースで自分なりの仮説を語っているので、そのつもりで聞いてくださいね!(あと、ここからは分かりやすいように、真実かは明らかになってない仮説は斜めの字体で、EPの中で実際に語られた事実などは普通の自体で書きますね。)


まず最初に、Kornの言うことを信じてはダメ!皆さんもそう思ってると思うけど。だって怪しすぎんだろ!顔がっっ!それに話をコロコロと変えるし。今までも何が本当の狙いなのか読めないような怪しい人だったけど、最終話で一気にグレーがクロに変わった感じ。


ということで、本当のことを言っているのはGun(←これが仮説の軸です)だと思う。(ネットでもGunを指示する声が圧倒的でした!)つまり、お父さんを撃ったのはKorn。そしてネットやSNSでは、根拠とまではいかないけれど、それを裏付けるかのような細かい描写がたくさん発見されています。例えばそのうちのひとつが、これ↓


Kornのビジョン(Gunが撃ったと主張)


Gunのビジョン(Kornが撃ったと主張)


Porscheの記憶(机の横に立っているのはKorn)


そう、このシーン。KornとGunはそれぞれの主張を回想シーンを使って視聴者に訴えるんですが、実際に現場を見てしまったPorscheの曖昧な記憶と一致する構図なのはGunの回想シーンなんですよね。Porscheは明確に覚えていたわけではないので、これだけじゃ何とも言えないといえばそうなんだけど。


あとは、こんな画像も載っけとく↓


*どなたのTikTokなのかは分かりません。ごめんなさい










次に、KornはNamphunegを本家へと連れ戻してそこで匿うんだけど、これはKornがNamphuengを脅して半ば強引に連れ帰ったんだと思う。だってホントにKornが殺したのだとしたら、Namphuengは夫を殺した奴(いくら兄とはいえ)の言うことを簡単に聞くはずなんてないし、ましてや2人の息子を置き去りにして突然姿を消すなんて選択は母親としてしないはずだもの。


それで、この時にきっとNamphuengはKornの言うことを聞くからPorscheとPorchayには手を出さないようにってKornに約束させたんだと思う。自分が身代わりになるから2人の息子のことは見逃してって。で、その代わりにKornは叔父のTheeをPorscheとPorchayの元へ送る、と。


んで、こちらはNamphuengのことを愛し兄妹以上の関係を望んでしまったGunはNamphuengが生きていることを最後まで知らなかったわけだけど、すべてを悟ってNamphuengの正体を明かそうとしたところで...殺されるよね。


最後の瞬間は何だか可哀想に見えてしまった。それまでのお話ではずっと悪者のように見えていたけれど(いやまあ良い人ではないんだけども、そう印象付けることはまたKornの思惑だった説)誰が本当の悪者なのか視点を変えてみると、この人の言動にも納得できるような。


ChanとErikaを殺したことは許さへんけど!


で、そもそもなぜKornはそこまでして堅気の世界で生きるNampheungを連れ戻そうとしたのか。なぜKornにとってNampheungは重要な存在だったのか。


それは愛、兄として妹を守りたい気持ちだと言う人もいるかもしれませんが(←Korn自身はそう言ってた)この男はそんなものを動機に行動を起こすソフトな性分ではないはず。すべては金と権力のため。Gunも「お前は父親のように悪い奴だ」みたいなことを最後に言ってたし。


ここで仮説を立てますね。それが、じつはKorn(とGun)の父親がNampheungの家族を殺してNampheungを引き取った説。


だからNampheungは、本家(や現在のトップのKorn)にとって、ただの養女という以上に重要なキーパーソンだったってわけ。それで、なぜKornの父はNampheungの家族を殺したのかというと、じつはそれは...


STEP.1Namphuengの家族がマフィアの本家だった説

(つまりPorscheとPorchayは本家の子孫ね)


とんでもない説ですけど、つまりは権力を欲したKornの父親が、元々は本家だったNamphuengの家族を抹殺したってこと。










この仮説を踏まえた上でここまでの経緯をまとめると、こういうことになりますよ(読むのめんどかったら飛ばしてもいいよ。)


権力と金を欲しがったKorn(とGun)の父親がNamphuengの家族(元々はマフィアの本家だった)を皆殺しにして本家のボスの座を奪い取る

唯一残ったNamphuengを養女として迎え入れる

NamphuengはPorscheのお父さんと結婚してマフィアの世界から足を洗う

KornとGunがNamphuengを連れ戻そうとする

その過程でPorscheのお父さんを殺してしまう(もしくはNamphuengの真実を知った彼を意図的に殺したのかも)

KornはPorscheとPorchayを自由にする代わりにNamphuengを連れ戻して密かに匿う。


ちなみに、Kornの父親がNamphuengだけを生かしたのは、本家が持っているコネや情報を完全に失うわけにはいかなかったからっていうのが理由だと思う。つまりファミリーを本当に一人残らず抹殺するのは彼にとっても不利益になるので、Namphuengを生かしておくことは彼が絶対的な権力を得るためにはまだ必要だったんじゃないかと。


で、KornがNamphuengを本家に連れ戻そうとしたのも、Kornが父親と同じように権力を欲したから、あるいは真実が明るみになるのを恐れたというのが理由で、一方のGunもNamphuengを愛していたから、利害が一致してNamphuengを本家に引き戻す計画にのったんじゃないかな。


で、話戻るね。さっきKornはNampheungを強引に本家に連れ戻したって仮説を立てたけど、Kornの話が全部ウソだったとすると、この後のNampheungがGunに暴行されて薬を飲んで自殺しようとしたってKornの話も本当かどうか怪しい。だってこの男は信用できないもの!(←何度も言うけどさ)それで、ネットやSNSでも有力だったのが...


STEP.2KornがNamphuengに無理やり薬を飲ませた説

(つまりKornがNamphuengを意図的に記憶喪失にさせたってことね)


とゆーかNamphuengは記憶喪失ってことに一応なってるけど、じつは記憶ある説ね。だから記憶喪失というよりは、薬の影響で精神喪失みたいな状態?


もしくはKornがNampheungを自分の都合のいい話を信じるように洗脳したって説もある。そう思って最後のPorscheとPorchayがママさんと感動の再開を果たすシーンを見てみると、Namphuengの表情が不自然だし怪しすぎん?



息子たちに会えた喜びが一瞬だけ垣間見えるも、堅気の世界で生きていくはずだった息子たちが、結局は自分と同じ世界で生きていくことになってしまったという皮肉な事実に絶望してるような表情にも見える...


きっと母親なら、自分の人生を犠牲にしてまでも守った(←これは仮説ね)愛する息子たちのことをそんな簡単に忘れるわけはないし、子供たちを置いて自殺するようなこともしないと思うの。これはさっき言ったけど。


息子たちのことを覚えているか、薬の影響で頭がクリアな状態ではない(もしくは洗脳状態だった)としても、心の奥底では息子たちに再び会えた喜びを感じているはず。


ただそれと同時に、自分の無力さに失望しているようにも見えるこの表情...ってゆーか、だとしたらこの俳優の方の演技スゴすぎない!?



ちなみに、このシーンでNamphuengがキャンバスに描いていた、2羽の鳥が枝に留まっている白黒の絵は、PorscheとPorchayを表しているように見えるって鋭い指摘をする人もいた。闇を抜け出した2羽の鳥たちが、真っ白な汚れなき世界に羽を下ろす様子を描いてるんじゃなかろうかと。


それに過去の回想シーンでNamphuengは子供の頃のPorscheとPorchayに「鳥は自由を意味する」なんてことも言っています。きっと2人の「小鳥ちゃん」たちに自由な人生を与えるっていうのが、Nampheungが母親として一番に望むものだったんだと思います。



ちなみに、KornがPorscheとPorchayの世話係に叔父のArtheeを選んだのは、Artheeがギャンブラーだと知っていた上で、わざとPorscheたちの生活を破綻させるためにそうした...なんて説も。つまりKornにとっては、義理の息子たちでさえも権力のために出来れば切り捨てたかった存在ってこと。「君たちを守りたい」みたいなこと言っておきながら、その真意は本当に冷酷。










で、場面はGunが撃たれた直後に戻って、KornはPorscheをマイナーファミリーのボスに任命するよね。で、ボディーガードを退職するPeteにはVegasの元に居てやれって背中を押す。(とゆーかVegasPeteの件は誰も知らないはずなのに、この人は以前から知ってたみたいな反応で怖っ)


BL的にはサポーティブなお父さんで良かったねってなるとこだけど、これも怪しいよね。KornがPorscheをマイナーファミリーのボスに任命したのは、母親のNamphuengを奪ってしまったことへの償いや慈悲の心が働いたって言う人もいるけど、ううん、コヤツはもっと腹黒い男だと思う。


KinnとPorscheのロマンスには最初から肯定的なKornだったけど、きっとそれは「今のところは」KinnとPorscheが一緒にいてくれた方が(さらにPeteがVegasのそばにいてくれた方が)事態を掌握しやすいし、自分の思う通りにこの人たちをコントロールしやすいって考えたんじゃないかと。


...ここまでついてきてる??で、極めつけはコレよ!



歴史は勝者だけが語るもの...って、もう自白っちゃってんじゃん!「邪魔者が居なくなった今、真実は自分の都合のいいように曲げられる」ってことだもんね。


あとさ、このシーンで明らかに何かのメタファーであろう、机の上に置かれた2つの金魚鉢についても興味深い考察をしてる人がネットに沢山いたんですが、ボクが面白いなって思ったのは...


STEP.32匹の金魚はKinnとPorscheを表している説

(もしくは本家とマイナーファミリーを表している)


Kinnが本家のボスになりPorscheをマイナーファミリーのボスにした今、Kornは完全に両家を自分の手中でコントロールできる状態にあるってことを示しているんじゃなかろうかと。金魚は富の象徴とも言いますしね。うっわ!


さらに飛躍した推理をすると、この2匹の魚は金魚ではなく、タイが原産の熱帯魚で観賞魚としても飼われることがある「ベタ(ベタ・スプレンデンス)」なんじゃないかって言う人もいました。


どういうことかというと、ベタは闘争心が強い魚で、オス同士を同じ水槽に入れとくとケンカして食い合っちゃうこともあるんですって。つまり、Kornがこの2匹の魚をどう飼うかによっては(どう事態を動かすかによっては、KinnとPorscheさえも)お互いを食い合う(破滅させ合う)ように仕向けることが出来るってことなんじゃないかなって。シーズン2があるならね。











そう、チェスの駒はこの男が握ってんのよ。


たぶんVegasのことも殺そうと思えばできたんだろうけど、あえて生かしておくのは、Vegasはコントロールできる存在だと踏んでいるんだろうね。


あと、同じシーンでもうひとつね。Kornには3人の息子がいるはずなのに、机の上に置いてある誰かの赤ちゃんが写ったポートレートは1枚。これも何だか見逃せないって感じ。この2匹の魚に関しては、魚たちはKinnとKimを表していて、Kornの実の息子はTankhunだけなんじゃないかって推理もある。



もーここまで来ると、KPのキッスがどーとかVPのキッスがどーとか言ってる場合じゃないっっ(もちろん言うけどさ笑


でも本当この作品、BLにありがちな(時に面倒くさい)すれ違いやら「わだかまり」やらは全部エッチで即解決してくれるから、それ以外のストーリーが濃厚なのよね。だからこんな長ったらしい記事を書いてしまってるわけ。


違う意味では、すでにお互いを貪り食い合っている2人だけれど...


あとはシリーズを通して明かされなかった謎が他にもある。例えばKimは物語の最初からずっとファミリーとは距離をおいて何かを調査しているような様子だったけど、Kimは何を探っていたのか、Kimが(何話かは忘れたけど)Kornの書斎の隠し引き出しで見つけた2つの手形は何だったのか...などなど。TayとTimeの過去に何があったのかとかもね。


この手形はPorscheとPorchayのものという説が有力

もうこれって次作への伏線が過ぎるんですけど!ここまで人気で話題にもなったし、きっとシーズン2があるはず♥️


まあそんなところで、もちろんここまで書いてきた以外にも言いたいことは色々とあるんですけど、長くなってしまうので(すでに長くなってるけど書ききれなくなってしまうので)ここまでにしときますね。


が、最後にひとつだけ、どーしても、どーしても言いたかったことがあるんで、いいですか?これです↓



手前のGunに注目して。っておい、ちょい待てよ!

アンタの服装めちゃ場違いすぎるやろっっ


人殺しに来たんやろ。なんかもっと厳かな装いか、後ろのVegasみたいにビシッとキメて来るもんじゃないの?ポロシャツとハーパンにスカーフって...セレブのバカンスやんwwwゴルフでもしに来たん?って、ネットやツイッターで総ツッコミにあってて草った。


なかには「もし自分が今日死ぬんだとしたら、こんなおチャラけた格好では死にたくない」なんて言う人もいて、ウッケる~って感じで集中できひん。ここ大事な場面やのにな。










ちなみにどーでもいい情報ですけど、ゲイ的にはこのイケオジGunはかなり性的センサーを刺激される存在だった(←本当どーでもいい)でもボクの最推しはKornのBGのChan。死に際までカッコよくて萌えたな。生き返って~泣


あとはTawanも好みだったし(ビジュアルの話ね。UWMAのお隣さんの時から気になってる)ギャンブラーのArthee叔父さんもダメ男な雰囲気と顔が個人的には刺さった。Kenを演じたPerthくんも応援してたし...うん、みんな死んじゃったけど...もちろんBigも忘れてないよ!BGの皆は忘れてると思うけどw


DNA強すぎる問題


あとは、Erikaは間違いなく影のMVP。助演女優賞を捧げたい!それと何気に誰よりも鋭い推理をするTankhunもシリーズを通してのお気に入りキャラのひとりだったし、最終話でも活躍してた!P'Tongのハマり役だったね。Tankhunはイカれてるなんて誰が言ったのっ?


それにVegas役のBBやPorchay役のBarcodeくんなんかの、デビュー作とは思えないほどの素晴らしい演技も見ごたえがあったし、サポートキャラを演じる俳優さんたちの渋い演技やコミカルな演技が作品に深みを持たせていたと思う。(←急にレビュー)


やっぱ女性キャラは少なかったけど、彼女たちも皆カッコよかったな

*@jshrender / Twitterより


あとはドラマの外では、監督やプロデューサーさんたち、それにMileApoを始めとするキャストの皆のLGBTQ関連の質問やシリアスな質問をインタビューなどでされた時の受け答えがしっかりしていたり、シリーズ製作を通しての製作陣のLGBTQへの向き合い方や、俳優を含めスタッフをリスペクトする姿勢にも個人的には好感が持てた。BL俳優や製作者がアライであることって重要だと思う。だってクィアを描いているんだもの。(脚本家に関しては、なんか色々とあったみたいなので文を書き換えました)


まあそんなわけで、こんな長~い記事を最後まで読んでくださったんだとしたらホント感謝です。ありがとうございます♥️ただただ書きたいことを書いただけなんで、あまり真面目には受け取らないでくださいね。


安らかに眠ってChan。ああ、護衛(まも)ってほしかったな~