息子よ


この瞬間世界が終わるなら

お前を抱きしめたいと思った


いい歳のお前は

そんなことしたらきっと

「やめろよ」とか言うだろうな


そんなシーンを想像し

少し一人で笑う


私はいい母親ではなかったと思う

一人親で小さい時から

仕事にかこつけて

一緒に過ごす時間も少なくて

寂しい思いもさせただろう


世間的には立派な息子とは言えないが

生まれてすぐに

生きるか死ぬか分からない程

弱かったお前が

自分の気持ちをキチンと言える

大人に育ったことが

私の宝物だ


お前はお前の人生を生きて

私は私の人生を歩む

そうずっと願って来たが

その時が着々と近づいて

来ていると思うと

少し弱気になる


過去を後悔し

未来を憂いている私がいた


私は私の人生を歩む

でももしどうしてもダメだった時

お前を頼っていいか?

と聞きたい私がいた


そんな弱い私に

ただ寄り添って

「今」に埋もれていると

ふと、思う。


息子よ

この瞬間世界が終わるなら

お前を抱きしめたい






ドリー・レイコラブ