てひょんさんの愛犬ヨンタン


持病があるとは知っていたが

そんなにひどかっただなんて思わなかった。




動物と共に生活するという事は

その子の一生の責任を負うという事で


我が家にも3歳のトイプードルがいるが

家族に迎え入れるのを

最後まで渋ったのは私だった。





まだ私が結婚前

実家には猫がいた。


弟が思いつきで勝手に友達のところから

もらってきた子だった。



最初から病気がちな猫だった。

病院通いはしょっちゅう。


ある日

猫の身体を撫でていた私は

お腹にあるしこりに気がついた。



乳がんだった。


手術はしたが、

全てを取り除くことは出来なかった。



私はその後結婚して

実家を出てしまったので

その子の最期を見送ることは叶わなかったのだが


憔悴しきった母が泣きながら

私のアパートに来た時の姿を

いまだに忘れることはない。




その記憶があったから

私は娘の望む犬との生活に

なかなか踏ん切りがつかなかったのだ。




実際生活をしてみれば

やんちゃな甘えん坊の愛犬に

振り回されながらも

見事にメロメロになり


こんなにも愛おしい存在がいる事に

うわーこれ母乳出るんじゃないか?絶対出ない

と思うほど

幸せホルモンが出まくるのを感じるほどだ。



今のところ大きな病気はしていないが


以前異物を飲み込み

二日間入院した時

私があまりにも号泣したせいで

子供達の涙も引っ込ませてしまった。



本当に大切なのだ。


一日でも長く一緒にいたい。



いや、もういなくなってしまう事なんて

考えたくなくて


だけどいなくなってしまったら

私は本当に生きていけないのでは?

と思うほどに本当に大事で大好きで




だからヨンタンのことを知った時は

胸が苦しくなった。


あの小さな身体で

二度も手術をしたということも

見守るてひょんさんとご家族の気持ちも

想像するだけでも切なかった。




よく、てひょんさんを叩くネタとして

ヨンタンやバムの事を出す輩がいるが、

本当にいい加減にして欲しい。


てひょんさんが昔から

動植物に対して愛情深い事は

周知の事実だろう。



一度でも動物と生活した事があるならば

あの子らがどんなに尊い存在なのかが

分かるはずだ。


なんの見返りも求めず

一身に愛情を注いでくれる。



寄り集まってアウトタグ付けて

勝ち誇っている気になっているような

虚しい生き方なんてしていない。



本当に綺麗な魂。


そんなあの子らを

シパ争いの引き合いに出したり

人を貶めるネタに使うなよと言いたい。




彼らと過ごせる時間は短い。


子供に散々言い聞かせた

自分より先にいなくなってしまうんだよ

って言葉は


実は誰より

自分自身に言い聞かせていたんだなぁ

と、今なら分かる。



今、生きてる。


つい忘れがちだが

これは当たり前の事なんかじゃない。


明日の朝、

いつもと同じように目が覚めるかなんて

誰にもわからないのだから


愛する家族と

一日でも長く

穏やかに過ごせますように