第3回は私の「大学受験」においてどのように場面緘黙症と向き合っていたかについて書いていこうと思います。

今回の内容は少し真面目要素が強いかもしれません。

コラムを挟むかもと言っていましたが、少し専門的な勉強の内容を予定していたので私の受験期をお話ししてからの方が少しだけでも信用度が上がるかなと思いこちらを先に投稿します(笑)


第1回、第2回と場面緘黙症と私が向き合った結論と考察を書いてきましたが、どちらもプラスに転じる内容だったと思います。

しかし今回は、言論を先に言います。
場面緘黙症の方はお気をつけください、大学受験に成功すると、症状が悪化するおそれがあります。

なぜそんなことが?
と、お思いになるはずですので私の体験を書いていこうと思います。


まず、私の通っていた高校は特別頭の良い高校ではありませんでした。

大学を偏差値だけで区切る事は出来ませんが、誰でも知っているような大学に合格する生徒はわずかでありました。

私は高校の中ではそこそこ上位だったのですが、以前に書いたように部活や恋愛に時間を割いていたため気がつけば真ん中より下の順位になっていました。。

これはまずい!と思った時、友達から塾を勧められました。

ちょうど塾に通おうか悩んでいたし、勧められた塾が大手だったので私は誘われた次の日に入塾しました。(笑)


塾では頭の良い、それこそ東大や京大などを狙う生徒がたくさんいました。

その中で私は常に最下位。
勉強していなかったので当たり前です。

誘われた友達と授業は受けていましたが、場面緘黙症である私は塾で積極的に質問もすることができず、しかし負けるのは悔しかったためいわゆる猛勉強しました(笑)。

もし受験生がいたら。。を期待してひとつアドバイスをしようと思います。

それは
得意科目は、さらに得意にするべきです。
 
学校で先生に「苦手科目をなくせ!」とよく言われましたが正直言って無理です(笑)
あれは「勉強が好きな人が大学に受かるためにあまり興味のない分野の勉強をすることになった場合」という前提があります。

そもそも勉強が嫌いなのに、その中でも苦手意識のある教科なんてできるはずがありません。まずは少しでも興味のある、または得意な分野の知識を深めて、勉強する事を好きになることが大切です。

私は日本史を勉強していたのですが、ふと資料集に載っていた仏像の説明欄に「仏様は人を救う(掬う)ために手に水かきが付いている」と書いてあるのを見て

「まじ??謎かけじゃん!」と思って調べているうちに仏像に詳しくなり、仏像を作る動悸や背景から政治を学び日本史全体について詳しくなりました。(センター試験も90%くらいは取っていた気がします)

私のアプローチは特殊かもしれませんが、例えば英語のイディオムや接頭接尾語に興味を持ったり、歌舞伎から古典を勉強してみたり様々な所に勉強は隠れています。(文系だったので例えが文系科目ばかりで申し訳ないです(笑))

このように勉強をすれば「勉強=知識の探求=楽しい・面白い」
というプロセスが確立すると思います。
勉強についてのコラムも近々書こうと思っています。


脱線が長くなりましたが、かくして猛勉強をした私は東大、京大受験生と肩を並べるには至りませんでしたが有名な私立大学に合格することができました。

正直直近の模試でもE判定(合格可能性20%以下)だったので受かると思っていませんでした。

実力か、それ以上の力を発揮して受かったため私の周りの人も驚いていましたし、私自身も恋愛で失った自信(前回記事を読んでいただければ幸いです)を取り戻せた気がしました。

こうして私は大学生となりました。
しかし、ここで私をずっと悩ませている場面緘黙症が牙を剥きます。。

明らかに自分よりも頭がキレる、話が面白いしスポーツもできるぞ、、
みたいな人がゴロゴロいたわけです。

場面緘黙症は相手の事を気にしすぎて発症
するケースが多いです。

私は高校があまり好きではなく「居辛くなったらやめよう」と思っていたため様々な行動を起こせていたのですが、大学では苦労して勝ち取ったという手前そう簡単に手放す事ができないでいました。

その結果思ったような行動、発言ができなくなりみるみる影をひそめるようになりました。

ただ、ここで終わらないのが私のメンタルです。
このままでは昔の生活に戻ってしまうと考えた私は何かサークルに入ろうと思い立ちました。

そこで偶然話しかけられた友達がテニスサークル希望していたので、私も乗っかってテニスサークルに入りました。


サークルでのお話はまた次回したいと思います。

受験は私の人生の中でも大きな転機であったため思う事が多く長くなってしまいました。

もちろん受験に成功して場面緘黙症が治るケースもあると思います。また私は自分の大学に対して不満はありません。他の大学に行っていたら場面緘黙症が治るなんてこともなかったと思います。

ただ、私のようなメンタルの変化があるという一例を知っておいていただきたいと思いこのような記事を書かせていただきました。

長くなりましたが今回は以上です。ありがとうございました(^ ^)