時々、こちらのブログでも、入院中のダンナの話をしておりました。

今はリハビリ病院で毎日、がんばってます。

たぶんあと数週間以内には退院できると思います。

 

やっと目途が立って来たので、ご自身やご家族が同じ病気で悩んでいる方の何かの助けになればと思い、今回、彼がかかった病気について記録に残しておきます。

 

病名は「脳膿瘍(のうのうよう)」

何らかの原因で脳に回った菌が、膿を作ってしまう病気です。

ネットの情報では10万人に1人という珍しい病気でした。

 

11月に入ってから、頭痛や吐き気を訴えていました。

11/18のミキミニ誕インパから私が帰ってきた時、足が動かなくなった、とお風呂から出られずにいました。

 

足の痙攣の症状も出たので、救急車を呼ぶか、救急外来に行くかを聞きましたが、本人は「CTとMRIをかかりつけ医に撮ってもらってるから、次の予約(3日後)でいい」と言いました。

今思えば、本当はこのタイミングで、救急車を呼んでもよかったと思います…

 

その時は本人がそう言ったのもあって、様子を見ましたが、やはり3日後では遅すぎると私が思い、翌日仕事を休んでかかりつけ医に連れていきました。

 

そこで出てきたMRIの結果は「脳腫瘍」

(字が紛らわしいですが、これは「のうしゅよう」です)

 

すぐに救急車が来て、日赤に救急搬送されました。

(って何でそんな重篤な結果が出ているのに、連絡一つしてくれなかったのか、今でもその病院にはすごい不信感です…)

 

そこで専門医が画像診断をして。

「脳腫瘍ではないですね。脳膿瘍でしょう」

と。

 

膿が脳の機能を低下させているので、その日の夜に緊急手術となりました。

(ドレーンという管を入れて、膿を抜きました)

手術の後、出てきた内容物を見せてもらいましたが、黄色いまさに「膿」の色。

「脳膿瘍でほぼ間違いないです」

と言われました。

 

脳膿瘍は大きい場合はこのように手術が必要ですが、抗生剤が効くので、他にもあった小さいものは薬の点滴で治していくとのこと。

 

ただしもともと脳はなかなか薬が効かない場所なのと、膿瘍自体が膜を張ってしまっているので薬が入りづらいということで、通常使うのよりもずっと高濃度の抗生剤を使うことになりました。

(そのせいで、点滴をいれているところがすぐ腫れてしまうようで、とてもかわいそうでした)
 

ところが今回感染した菌は、培養の結果「耐性ブドウ球菌」という、抗生剤がなかなか効かないタイプだったこともあり、膿瘍はなかなか小さくなってくれませんでした。

 

5日後には小さくなるどころか、逆に大きくなってしまった膿瘍が出てきて、再手術に。

 

2週間後も「もしかして小さくなったかも」くらいのもの。

3週間後もあんまり変わりなく。

 

もし薬が今後もほとんど効かないようなら、開頭手術になると言われました。

 

それがちょうど12/17の私の誕生日インパ当日の朝、やっと小さくなってきた、という朗報がありまして。

開園待ちの列の中で、思わず涙が止まらなくなってしまったのでした。

 

そこからは膿瘍が縮小していき。

1月に6週間の点滴を終え、ほぼOKとのことでしたが、念のためにプラス2週間の点滴が処方され。

 

1月中旬にリハビリ病院へ転院。

わずか1日で感染症により日赤に戻されるという出来事はありましたが、2/2より再度リハビリ病院に入れました。

 

脳膿瘍は、どうしても脳への悪影響があり、出来た場所によっては後遺症が残ってしまいます。

身体の麻痺や、高次機能障害など。

ダンナの膿瘍は、比較的重要な機能のない場所にあったようで、現在、思考や会話は問題なく出来ています。

ただ左足の一部に少し麻痺が出ています。

もう1人で何も捕まらないで歩けるようになっており、日常生活のほとんどには困らないように思いますが、専門的な検査をたくさんしているので、その見解を待っているところです。

 

脳の病気は、かかった後も大変ですね。

でもこれはもう、リハビリを頑張ってもらうしかない。

頑張れ~(応援するしかできない笑)

 

というわけで、非常に長期の入院となってしまいました。

その間、私の誕生日も、クリスマスも、年末年始も、息子の誕生日も家におらず。

帰省もできず、1月に予約していたバケパにも行けず。

(バケパに行けなかったのは、私の痛恨)

 

仕方ないとはいえ、家族みんなが色んな意味で寂しさ、辛さを感じた数か月でした。

 

あともうちょっとで戻ってくるはず。

まぁ戻ってきても、本当の日常に戻るまでは、まだ少しかかりそうですが、とりあえずは大きな前進です。

 

なお今回の病気の元となった菌は、おそらくですが、足の傷から入ったのだろうということです。

糖尿病の影響で、何年も前に足に潰瘍が出来てから、すっきり治ることがなくて、傷がふさがっていませんでした。

それを放置していたのがいけなかった。

また糖尿病のせいで、抵抗力が弱っていたのも、脳に菌が回った原因の一つです。

 

入院時は先生たちに怒られるほどの血糖値で、ダンナの部屋を片付けたら、ペットボトルやお菓子のゴミが山のように出てきました…

 

今は数か月の入院生活で、10キロ以上痩せ、血糖値もすっかり正常値になったダンナです。

もしかして私の方がBMI高いかもwww

人生で初めて「でぶ」ではなくなったダンナ。

もう二度とこのようなことのないよう、このままをぜひ維持して頂きたいものです。

 

ちょっと入院の話は、もう一つ残しておきたいことがあるので、それはまた別の記事にしたいと思います。