機動戦士ナスティガンダム 残像と黄昏【43】 | 0206 只今、制作中?

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そのウォルを見上げるライズの頬を大粒の雫がこぼれた。
「本当………に?嫌いにならないで居てくれるの?」
「娘を嫌いになれる父親が居るものか。それにお前は俺が嫌う真似などしていないだろう?」
ウォルはライズの頭に掌をぽんと載せた。
「だから…涙を拭け。お前達を護ると言った俺がライズを泣かせたくはない」
「………ん」
ウォルの言葉にライズは袖で顔をごしごしした。
「有難うお父さん。だったら……私、《戦う》」
その言葉にウォルの表情が険しくなった。
「例え敵が《ガンダム》でも」
「ライズ………お前」
「私、感じたの。サイコミュで強化された私の意識に割りこんで来るノイズを。そんな真似が出来るのは本物のニュータイプか、余程の《力》の持ち主しか居ない。そして………もしそれが敵だとしたら、相手は連邦の牙……《ガンダム》って事でしょう?」
ライズの台詞にウォルは言葉を失っていた。
「敵が《ガンダム》であるなら私、負けないもの……」
そのライズの言葉はまるで彼女自身に言い聞かせている様だった。
(《刷り込まれた》効果がまだ残っていると言うの……か)
ウォルはライズの様子に若干の戦慄を覚えていた。



《リンディスファーン》のブリッジにジェリアが姿を現したのは地球標準時で深夜に差し掛かった頃だった。
ブリッジには珍しくビルとヨウコの二人きりである。
「エリス少尉、テストの件は艦長が了承してくれた」
ビルは例のスマート・ガンのテストに関する話題を振った。
「有難う、中尉。艦長にも宜しく言って下さい」
ジェリアは空いているオペレーター席に腰を下ろした。
「しかし君が航行途上での新兵器のテスト許可を出すとはな。《チェリー・ブロッサム》との接触まで待てと言えば済む話だろうに」
「パイロットとメカニックの強い要望でしたから。目的地までこの艦が安泰って保証も無いのでしょう?」
ジェリアの言葉にビルは眉をひそめた。
「そりゃ……そうだが…」
その会話に割って入る様にヨウコ・エバーグリーンの声がガランとしたブリッジに響く。
「ビル中尉、エンジンバランスと航行プログラムの修正は終わりました。何事も無ければこれで目的地まで問題無く航行できます」
「あ…ああ。すまない、助かる。部屋で休んでくれ」
その言葉に操艦席を立ったヨウコはジェリアの傍に近付いた。
「ロニーさんを誘惑しないで」
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