機動戦士ナスティガンダム 残像と黄昏【39】 | 0206 只今、制作中?

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ワットは胸を張った。
「ロニーも知ってると思うが、こいつはムーバブルフレーム接続で空間機動に干渉しない。しかも速射性じゃメガ・ランチャーの比じゃあない」
そうまくし立てながらワットは手にした小型端末を操作する。
モニター上の概念図がリアルなCGに変化し、幾つかのウィンドウが開いてデータを表示した。
「現状の装備じゃ《ガンダム》のパワーを生かしてるとは言えん。それはお前だって実感してるだろ?」
ワットが《ナスティ》の機体を《ガンダム》と言い張るのが気になったが今は触れない事にした。
「分かりますが……。いずれにせよテストしなきゃ実戦には使えないんだし。焦る必要も無いでしょう?少尉の方の許可を待っても良いと思うんですが……」
ワットは腕を組んで納得出来ないと言った表情を浮かべる。
「お前がそう言うなら構わんが……」
「すみません、ワットさん」
「謝るなよ。それにしても随分と物分かりが良いじゃないか、ロニー?」
意味有り気な視線をロニーに向けるワット。
「そうですか?」
「お前がもう少しエリス少尉に食い下がると思ったんだがなぁ………。意外だったよ。何か良い事でもあったのか?」
「何です?それ……」
ロニーはワットの言葉を受け流すとジェリアの方に向き直った。
彼女はロニーとワットのやり取りを傍観していたらしいが、その表情から彼女の真意は窺えない。
(表情が乏しい女だよな…)
ロニーは内心呟いた。
「ワットさんと少尉にも手間取らせる結果になって……申し訳無いです。俺はこれで失礼します。それとワットさん。《ガンダム》じゃないですから」
その場を立ち去ろうとするロニー。
「それで良いの?」
そのジェリアの声にロニーは立ち止まった。
「少尉?」
「それで良いのかしら?フェラード准尉」
繰り返すジェリアの様子にロニーはワットと顔を見合わせた。
ワットはお手上げといった仕草を見せる。
「良いも、悪いも、エリス少尉の所の許可待ちって……話ですよね。それが…」
一歩前に踏み出すジェリア。
「貴方にとって必要な物では無いのかしら?私はそう言ってるつもりなのだけれど」
ロニーはジェリアの言葉に胸中穏やかではなくなった。
「あの……少尉、いい加減そういうの止めにしませんか」
少しだけ怒りが滲んだ言葉だ。
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