安倍総理の真のブレーン:えとうせいいち

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首相補佐官:国政の重要課題担当

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徳島ワシントンホテルプラザ、ロビーにて(地方紙:共同通信配信、編集委員松浦義章)

首相を間近で支える役職に「首相補佐官」がある。

・・・首相官邸の要職だが、毎日の記者会見で脚光を浴びる官房長官や、首相の会見・外国訪問に随伴する官房副長官と比べると、地味な下支え役だ。
そのポストをめぐり、安倍晋三首相が目を引く人事を行った。
昨年末の第2次内閣発足の際に特定の政策ではなく、耳慣れない「国政の重要課題」担当を設けたのだ。
白羽の矢が立ったのは衛藤晟一参院議員(65)。

・・・父の遺志を継いで93年に当選してきた晋三氏とは、自主憲法制定、皇室の在り方、歴史教科書や拉致問題などでずっと行動を共にしてきた同志だ。
2007年に病を理由に首相の座を退いた傷心の安倍氏を、平沼赳夫元経済産業相らと保守系の超党派議員連盟「創生日本」の会長に迎え入れ、再チャレンジに向けた環境整備にも努めた。
衛藤首相補佐官に「国政の重要課題」とは何かと尋ねると、「縦割り行政によってすり落ちた政策のカバー」と「通常の行政ラインで進めている政策の妥当性をチェックし、問題があれば修正を図ることだ」と言う。
確かに、厚生労働副大臣の経験を生かして障害者への差別を禁止する議員立法を主導。
成年後見人が付くと選挙権を失う公職選挙法規定の見直しや、政権の命取りにならないように保険料未納の専業主婦を救済する法案の行方にも気を配る。
「安倍さんは挫折と野党暮らしの中で、経済をまず強くしないと国の基盤の見直しに着手できないと気付いた。やるべき事に優先順位を付けている」とも。
「自ら反(かえり)みて縮(なお)くんば千万人と雖も吾往かん」が信条の安倍首相と、「一を以て之を貫く」が座右の銘の衛藤補佐官-。
繊細な重要課題を突破力だけで押し切ろうとすれば国内外の反発を招くのは必至。丁寧な国民的議論が必要なのは言うまでもない。