なりたい
いい人間になろう
なんて思ってるけど
そんなんでなれるはずもなく
つまらないことで誰かに腹を立てたり
人を見かけで判断したり
思い描いたヒトの理想像からは
およそかけ離れていて
時間をかけて生きてきているのに
成長している実感も沸かなくて
いつまで経っても
なんだか子供のような気がして
そんな自分に辟易することはしょっちゅうだけど
それでも自分のやり方を信じるしかないから
「今のはダメだ」
「これはよくない」
ってひとつひとつ確認したり
ちょっと後ろを振り返って
足跡を確かめたりもする
自分を創るのに
足し算引き算みたいにできたらいいのになあ
なんてばかばかしいことを考えもするけど
ないものねだりをするわけにもいかないから
手持ちの駒をうまく使うしかないんだ
僕はどこまでいこうが僕でいるしかないし
例え他の何かになったって 根っこはきっと変わらない
去っていくものは去っていくし
残るものは残ってくれる
昨日やった失敗を今日はしないようにしよう
それだけでも ずいぶんな一歩を稼げると思うんだ
いい人間になろう
なんて思ったところで
そう簡単になれるはずもないし
何が良くて 何が悪いかを
すべて自分の物差しで決められはしないけど
いい人間ではない僕は
なろうと思わなければなれないから
なろうと思う。
月の孤独
気が付いたら夏は終わり
鏡を見れば 目の下に隈を作った僕がいて
夏に入る前に切った髪は いつしか前髪が顔を覆い隠すまでに伸びていた。
また一つ歳をとり
また一つ過去から遠ざかる。
僕が過ぎたのか
僕を過ぎていったのか
無数の出来事が塵のように積み重なっていく。
孤独はもはや昔の頃ように
僕の身体にぴったりと馴染んでいて
何かをするのに 選択する必要もない。
僕は孤独でなければ 強固に自分を維持できない性分らしい。
その孤独とは 文字通りのものを意味しないが
おそらくこれは 僕にしか分からない感覚なのだろう。
あの時吹いた秋風は 夏の終わりとともに ある一つの終焉を告げ
そしてまた同時に新たな胎動も告げていた。
特別長いこと生きてきたわけではないが
少しずつ そういうものなのだということが分かってくる。
そこがゴールでない限り
止まったところからは 再びスタートしなくてはならないのだと。
気が付くと夏は終わり
その残響がこだまするのみとなっていた。
頭上には 煌々と輝く月が浮かんでいて
その輪郭はまるで
この世の中のどんなものよりも 鮮明に僕の目に映った。
雨の街
ゲリラとも呼べないような
気まぐれすぎる雨に強襲されて
ややイラついて街を歩く。
しぶしぶ右手には傘を持っているが
ささない傘なんて ただのお荷物にしかならない。
これが仕込み刀とかになるとまあ話は変わってくるのだが 僕はただの男だ。
そんな物騒なことを考えながら歩いていると 少し空腹を覚える。
僕は目についたファーストフード店に入った。
注文を済ませ席を探す。
残念ながらやや混み合った店内で空いていたのは 向かい合う形で並んでいるカウンターだけだ。
見知らぬ人と向かい合うのは若干気まずいが 仕方ない。
ただ飯を食うだけだ。
たいして美味くもないハンバーガーをほうばり 次のライブのことを考えたりする。
気が付くとさっきとは違う人が前に座っていた。
サラリーマン風の男性と同僚らしき女性だった。
何やら難しい仕事の話をしているようだ。
主に男性が喋っている。
男性は特に熱を帯びる訳でもなく淡々と話しいるが どうも説教をしているらしい。
何となく
気まずい空気を感じる。
さっさと食べて出よう。
などと思っていると 不安な予感が的中する。
女性が次第に鼻をすすりはじめた。
さらに気まずい。
とりあえず他のことを考えよう。
斜め右前方に座っている後ろ姿の美しい女性のことを考えよう。
艶のある長い髪の女性だった。
綺麗な髪だなと思っていると 涙声が耳に入って来て思考が中断される。
さっきまでずっと押し黙っていた女性がボソボソと話し始めていた。
男性は女性の涙にもひるまず説教を続けている。
女の涙に動じないとは なかなか豪胆なのか それとも冷酷なのか。
まあしかし 叱るべきときにきっちり叱ることができるというのはたいしたものだ。
目の前の重苦しい雰囲気がそういう場面なのかどうかは 僕の知るところではないが。
そうこうする間に たいして美味くもないポテトも平らげた僕は 席を立った。
やれやれ。
涙ってのはどうもやっかいだな。
僕も昔は泣き虫だったことを思い出す。
外に出ると 街の上空は相変わらず重い雲に塞がれていた。
歩き出すと忘れ物に気付く。
傘だ。
傘を忘れた。
まあ それはそれでいいか。
傘なんて雨が降らなきゃただのお荷物だ。
僕は躊躇することなく歩き続ける。
この後ズブ濡れになる悪い予感を抱きながら。
傘を持ち歩くのは好きじゃない。
だから濡れても本望だ。
そんなこじつけで傘を忘れた迂闊さをごまかして歩く。
まだ雨は降らない。
そんな午後のひと時。
ライブ告知と恐怖夜話
こんばんわ。
空腹のJです。
9月のライブ告知!
8日(木)
@大久保HOTSHOT
チケット\1500
詳細はまだ未定ですが、だいたい19:00頃の出演です。
今後はストリートでも歌います!
まあ気まぐれに気ままにやるつもりですが。
そちらもいつか告知できれば、と思うとります。
是非是非宜しくお願いします
話は変わりますが一昨日、夏の夜に背筋も凍るような出来事が。
僕は部屋でパソコンを叩いていました。
ネットで調べ物をしていたのです。
調べ物といっても、
ウィキペディアで熊や狼、惑星や恒星、ディズニーリゾートについての記事を
呼んでいただけなのですが。
右手でマウスを動かしつつ、
尋常ではないほどの集中力で液晶画面を睨んでいました。
ちょうどディズニーシーのメディテレーニアンハーバーのところだったと思います。
―なんだ?
僕は何か違和感を感じました
―マウスの置いた指先に何かふれるものがある
その違和感は右手の指先の方から感じたのです。
僕は貫通せんばかりに見つめていたPCの画面から視線を外し
その違和感の先に目をやりました。
ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
瞬間、僕の背中を悪寒が駆け上がりました。
カサカサカサ・・・
マウスに置いた指先には
なんと
“奴”がいたのです。
名前を呼ぶことすらおぞましい。
見るものに恐怖を植えつけるその扁平で黒光りするシルエット。
ギャーーーーーーーーーーーーース!!!!!!!!!!!
その後のことは無我夢中であまり覚えていません。
夏の夜にはこういうことがあります。
みなさんもどうか気をつけて・・・
おやすみなさい。
8月15日
今日は終戦の日でしたね。
知ってましたか?
最近の若い連中は、広島や長崎に原爆が落ちた日も知らなかったりする。
どういうことだまったく。
何百万人の犠牲の上に今の日本があるのか・・・
とかまではさすがに言うつもりはないけど、
日本人ならばそれは知っておくべきことだと思うのです。僕は。
歴史とは、先達が築いてきた人類の遺産ともいうべきものです。
そこから学べることがどんなに多いか。
堅苦しいって?
わかった。じゃあこう言い換えてもいい。
どんな分野でも経験豊富な人と新人とでは、
持ってる引きだしの数が違うだろう。
経験とは一朝一夕で得られるものじゃない。
新人は幾つもの経験を通して学び、成長を遂げる。
また経験は、そのすべてを共有することはできないとしても
それを分け与えることもできる。
それが教育だったりするわけだ。
歴史は先人たちの様々な経験が織りなす一大叙事詩だ。
現象のみをなぞるだけなら面白くも何ともないが、
知れば知るほどその深さに引き込まれていく。
よく分かんないって?
ったく、しょうがねえな・・・。
とりあえず『火垂るの墓』でも観るといいよ。
苦しくなるから。