2023年5月6日(金)16:00 

 

 

 

宮島のだんまり、雀右衛門の底堅い演技が乙、その他では右近の見せ方が上手い。一時変なキャラクターで芸が崩れていたようで心配していましたが、ここ最近はなかなかの進境かと思われます。

 

達陀、2代目松緑が初演した舞踏、最後の踊りは迫力があるものの、そこまでの数十分は正直面白くない。松緑自体は健闘。

 

菊之助の髪結新三、かつて国立劇場ではどうもぎこちなさがったのに、何か吹っ切れたような、音羽屋の新三にしっかりなっていたのが良かったですね。以前はどうも真面目さが出過ぎていましたが、菊五郎がもう表には出てこられない状況で、菊五郎劇団を率いる覚悟ができたというか、そういう環境になったということか。左團次の逝去で権十郎が大家に、これが味わいがあり見応えありました。

 

2023年5月27日(土)午後4時開演

 

 

我曽我対面、松也、右近が気味の良い演技。が、その他の出演者はいまいち。梅玉、全然声が出ておらず3階席に声が届かない、好きなだけ辛いな~。

 

若き日の信長、大佛次郎が11代目團十郎のために書いた新歌舞伎、こちらも前半40分位はドラマとしての展開がなく、作品として弱い、世評は良い作品でが、、、、、。当代團十郎はらしい演技、信長などのお役は合うのでしょうね。ここでも梅玉の声が聞こえない・・・。

 

 

今月の目玉とも言える眞秀の初舞台、寺嶋純子、しのぶ、フランス人の夫も(当然に)1階ロビーに、そして成田屋も女将とぼたん・新之助も1階で挨拶と賑やかなロビーで、客席はほぼ満員。まあおめでたい演目ということで拍手喝采、眞秀は舞台度胸ありなかなかの存在感。染五郎や新之助と比べるのはまだまだ酷ですが、将来期待したいと思います。團十郎、菊之助の間に立っての見栄もありました。菊五郎はもう足が動かない様子で一寸痛々しいのが残念でした、では。