4月1日 (土)
三遊亭萬橘ばばん場独演会⑤  まんきつの森へ
13:30開場/14:00開演 木戸銭 3,000円
[出演]
三遊亭萬橘 粗忽の釘、紺屋高尾
前座/三遊亭まんと 出来心
お囃子/恩田えり社中

 

高田馬場駅から川沿いを歩いて、ばばん場へ。神田川には桜の花びらが多く浮いて美しい、よく見ると川の水も意外にキレイ、気温も過ごしやすく良い気分に。

 

50人ほどの狭い空間にびっしり。男女半々、若い人チラホラ、中年多数という客層で札止めの盛況。萬橘は懸命さが面白い、そして落語は爆笑系でありながら、型は崩れず確りと聴かせる、そら人気でますね。

 

この日はまんとの出来心が開口一番、なかなか聞かせるなと感心。そして萬橘登場、まくらは卒業式や家庭での話、どうってことない話なのに、これが面白い。そそっかしいという繋がりで粗忽の釘(上方では宿替え)へ。女房の男前ぶり、そして亭主のそそっかしい表現と人間としてのかわいらしさ、困ったぶりを汗たっぷり書きながら熱演、爆笑。仲入り後は紺屋高尾、三浦屋の花魁・高尾に惚れる職人の話、親方、医者などのツボを押さえつつ、高尾に惚れる場面は丁寧に表現、高尾が年季明けで神田の染物屋に来るくだりは、何だか感動してしまいましたが、さすがの萬橘、全編に渡り笑いもしっかり、談春より良いのでは? 前日が今の職場最後の日だったのですが、翌日こんな笑えて感動もした独演会で幸先は良いのかな、では。