2021年8月5日(木)
東京都 ニッショーホール

リア王
原作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:小田島雄志(白水社刊)
演出:横内正
出演:横内正、池上季実子、比企理恵、中島早貴、合田雅吏、加藤頼、宮本大誠、千葉和臣、佐々木正洋、井上一馬 / 松村龍之介、瀬戸啓太、日向野祥、土井一海、山根理輝、御堂耕平 / 潮見勇輝、小山晶士、烏羽宏至、野本博、下條アトム、小林勝也 ほか

 

朗読、声優そして東野英心時代の水戸黄門の格さんで有名な横内正、何と80歳でリア王とマクベスを上演するとのこと。20年ほど前に一度舞台を観たことがあった(失礼ながら何を観たかは記憶の彼方に。。。)ことが懐かしく、リア王を観ることにしました。

 

横内正の声は全く衰えを知らず、声の変化による多様な描写も流石。池上季実子は初めて舞台で観ましたが、長女ゴリネルのいやらしさや、女を捨てきれない情みたいなものをthe 女優をいう形で見せてくれました。次女リーガンの比企理恵、懐かしい。それこそ30年位前に恋のローラーブーツという曲を、お世辞にもうまいとは言えないですが、妙に印象に残る曲を歌っていました。現在は神社マニアとしてかなり有名ですが(笑)。コーディリアは中島早貴、℃-uteというアイドルグループにもかなり昔したようですが、かなり演技はくどいですね、、、。上手い役者としてはコーンウォールの井上一馬は流石というところ。

 

横内正が所属する事務所は〇〇座のように、研修生やベテラン勢がいてというものではなく、横内正など数名の契約俳優を配しているようで、その他は所謂2.5次元というコンセプトでの演劇(テニスの王子様など)に出演する若者も多く参加していました。出番自体は少ないですが、動きは機敏で成程と思ったものの、演技や台詞廻しは正直素人、、、これでは。エドマンドを演じた瀬戸啓太は見目は2.5次元役者のようですが、この人だけは横内が所属する事務所専属で力が入り過ぎてはいましたが、目力も含めて好印象でした。他には下條アトム、小林勝也などおなじみに実力派ベテランは流石に確り安定の演技でしたが、正直大根の人もちらほら混じっていて萎えてしまいました。。。大ベテラン俳優の演技は成程と楽しめたものの、まるでグルベローヴァが主役のルチアをメインとは言い難い歌劇場で演じたような、、、セットもなあ、お金ないのはわかるけど。主軸以外の役者がこれまた素人くさい。。。。

 

あまり知らない領域に手を出して失敗してしまった感じでした、では。