扇游、口跡が抜群で粋な噺家、と言えば現時点ではこの人と兼好の名前が筆頭に上がるのでしょうね。こそばゆくなる、気色悪い粋を強調した落語家は多くいるのですが、この方面の魅力では別格。特に扇游は廓話が秀逸。今日も文違いが良かったですね(暁烏は更に最高)。花見の仇討は初めて聞いたネタでしたが、下手にやると話がこんがらがるかもしれませんが、そこは手練れの話芸でした。まくらで話していましたが、百年目も演るそうですので、いつか桜の季節に聞いてみたいものです。では。