都響スペシャル2021(1/19)
日時:2021年1月19日(火) 14:00開演(13:00開場)
場所:東京芸術劇場コンサートホール
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68《田園》
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
指揮/エリアフ・インバル
東京都交響楽団
インバルのベートーヴェンプロは平日マチネであり行かないつもりだったのですが、有給休暇消化せねばならない事情もあり、午後休暇で聴いてきました。6番は美しい演奏ではありましたが、インバルならではというものではありませんでした(予想通り)。過去の演奏でも5番や9番で非常に工夫が見えつつ、響きも充実した演奏がありましたので、7番に期待したのですが、これは感動というよりも、面白い演奏でした。第1楽章は特徴は少なったですが、第2楽章はヴィブラートをさせず弾かせてクリアな弦のやりとりが明瞭に聴かせることに成功していましたし、第4楽章でのボーイングも通常と異なるものでアップダウンを複雑にしていましたが、それがフレーズを際立たせており効果的でした。今日の都響は弦楽器、木管は素晴らしかったのですが、トランペットとホルンが?、粗いし何でここで外すの?ということで、折角の7番の演奏でしたが、少し興醒めでありました。
インバルはこれから大阪に移動、大フィルでプロコ1番とショスタコ10番を演奏するそうです。さてどのような演奏となるやら。次回都響は2022年3月でショスタコ13番、不思議中国人役人・ハーリ・ヤーノシュのプログラムとのこと、特に前者がどうなるのか。86歳の巨匠、どうかお元気で。では。